夜
このべっどは一人用であるため互いに肩がくっついてしまう。
「お兄ちゃん…温かい…」
真白はどこかうっとりとした目でそう言った…
「…真白こそ…」
俺は真白から目をそらしながらこう言う…
…顔が熱い…きっと俺は顔を真っ赤にしてるんだろうな…
温かい…だけど…もっと…真白の温度で…
い…行かん!さすがにダメだ!こんな幼気な少女と一緒に寝てる時点で相当アウトなのに…!これ以上はいかん!とにかくダメだ!
「…すぅ…」
…真白…マジかよ…寝ちまったのか?!俺は興奮して全く眠れんのに!
あれ…そういえば俺の右手が温かい…
そして俺が右手を意識すると…
…手を…真白が手をつないでいる…!ヤバイ…もうドキドキが止まらない!寝るどころじゃぁない!
「…むぅ…」
二回目の真白の寝息からその音源に目を向けてしまう…
「…」
もはやため息すら出ない…真白の寝顔が…かわいすぎる…
きゅ…
…もう…抑えられなくなってしまったみたいだ…
俺は真白の背中を両腕で抱えてしまう…
ドキドキする…だけど…落ち着く…
◇ ◇ ◇
翌日…
「ふあぁ~おにいちゃ…ん!?」
「…むにゃぁ…」
真白はこんなお兄ちゃんの姿には最初は驚いた、しかし最初だけ…
「お兄ちゃん…朝だよ」
「むぅぅ…もう少し…」
「もう…」
ちなみに現在…8時半を過ぎていた…
◇ ◇ ◇
10時…朝食にて…
「い…いただきます…」
…ヤバイ…真白を抱き枕みたいにして…こうして面と向かうと…めちゃくちゃ気まずい!
「いただきまぁーす!」
…真白に至っては相変わらずだな…そうだ…いつも通りだ…いつも通り接してやればいいんだ…!
「…」
…いつも通りって…そもそも真白とは同居してるとはいえ出会ってまだ二日だぞ!いつもどおりもクソもあるか!
こんなくだらない俺の脳内ノリツッコミ…だァァッ俺はどうすればッ…
「お兄ちゃん…食べないの?」
「…大丈夫だ…」
「?」
大丈夫じゃない…証拠に真白との返答が全く的を射えていない…
…こうしても仕方ない…飯を食おう…
パク…
…べちゃ…
そういや…忘れてた…
「後で炊飯ジャーの使い方…教えるよ…」
これを機に俺の気まずさは少し解消した。