ゲーム好きな二人
…よし…拠点防衛戦は完了だ…
「お兄ちゃん?何やってるの?」
「ゲームだ」
「ゲーム…私も…いい?」
「…」
なんせ俺のやるゲームはバトロワ系やミリタリー系など血みどろなゲームしかない…そうだ…
俺は整理されていない物置でガサガサと何かを探す…
「…なにガサゴソしてるの?」
「予備のPCを探している、それ真白用に使っていいぞ」
「え!?いいの?」
「大丈夫だ、ただ埃かぶってるけど」
俺はPCについた埃をはたきながら真白に渡す。
「ありがとう!お兄ちゃん!大切にするね!」
再び俺に見せた真白の満面の笑顔…やっぱり俺は真白の笑顔につられて俺まで笑みがこぼれてしまう…
「ただ丁寧に扱ってくれよ、結構高いからな」
「うん!」
予備と言ってもinteli7を搭載しているから普通に十万はする。
「まずはゲームを探すか…やり方を教えるよ」
「うん!」
◇ ◇ ◇
「…飽きちゃった…」
「早いなオイ!まだ20分だぞ…」
「…ごめん…」
「いや!だからって謝らないでくれ!」
「?」
ゲームを無理強いしているようで罪悪感が…
「お兄ちゃんと同じゲームをしたい!」
「…ちょっぴりハードな内容だけど…一緒にプレイできるやつなら…」
◇ ◇ ◇
30分後…
バスーン!
ズバンズバン…!ドッゴォ!
「ここだ!ここでアンブッシュ!」
「え…?うん!」
「俺はこいつらを片付ける!」
「わかった!」
なんと真白は戦車のゲームを15分程度で一端の動きができるようになってしまった。飲み込みが早すぎる。
「これで終わりだァァッ!」
ズバーン!
VICTORY!
「勝ったぜぇ!ウレピーッ!」
「やったね!お兄ちゃん!」
「「イエーイ!」」
パン!
響くハイタッチ、互いにヒートアップし、ちょっと…いや大分おかしくなってしまった…がこの気分も悪くないな…
◇ ◇ ◇
さらに30分経過…
「疲れた…」
「お疲れ寝るか…」
今日は女装して下着を買ったり真白とのゲームでかなり疲れたぁ~
…そうだ…ベッドが一つしかなかったな…明日は休日だし布団でも買おうか…今日は仕方ない…床で寝るか…
「真白はベッドで寝ろ…」
俺は床にごろんと寝転がる…
「…どうして床で寝るの?」
「え?」
…そういえば昨日、俺は気絶してる間も…床で寝てた時も真白まで落ちてきたから…実際ずっと一緒に寝てたっけ?
「床で寝るとかぜひいちゃうよ」
「え…え…?!」
だがちょっとマ…
俺の頭で「待て」のサインを出すが…真白に引っ張られ吸い込まれるように一緒にベッドへ入ってしまった…