真白との距離がなんだか近く感じる件
3月9日、更新に一週間をも時間を空けてしまい申し訳ございませんでした。
授業中…
「お兄ちゃん…分からない…」
「…」
昨日の内容が全く頭に入ってないため授業が頭の中で全く整理がついていない。
仕方ない…復習しよう…
俺は教科書のページを戻してゆく…
「お兄ちゃんも分からないの?」
「…感がいいな…」
「だって…れんしゅうもんだいを出されてもお兄ちゃん、全然解けてないんだもん」
「…」
何も…言い返せない…。
「お兄ちゃんもっとがんばって私に教えられるようになってね」
…ハイ…頑張ります。
◇ ◇ ◇
昼休み物置小屋にて…
やっぱりこの場所が落ち着くものだ…
俺と真白はともに腰を掛ける…
(ッ…!)
ちょ…ちょっと待って!密着!
そもそも物置小屋は狭く座り込むには密着するしかないほどスペースがない。
真白の体重が俺の方に移ってゆく…
じー
真白の上目遣いが…すごく近い…!教室とはくらべものにならないぐらい胸が高鳴ってくる、前言撤回!落ち着けない!
「お兄ちゃん…」
「な…何…?」
「お兄ちゃんの顔…よく見るとかわいい…」
「!?!…」
こ…こんな俺に…真白が「かわいい」と?
思わず俺の顔に手のひらを置いてしまう…
「お兄ちゃん…どうしたの?」
「なっ…な…」
「髪も少し長いし、もっときれいにしたり、結んだりしたら本当に女の子みたいになれちゃうよ!」
「お…俺は女の子になるつもりなんてない!」
しかし…そんなことを言いながら真白にかわいいと言われてうれしくなってしまった自分もいた…
◇ ◇ ◇
昼休み後…
俺が…かわいい…?
真白に「かわいい」と言われた時の高揚が…まだ残っている…やっぱり俺は相当嬉しかった…
「お兄ちゃん…どうしたの?」
「い…いや…何でもない!」
「…?」
結局、今回の授業も全く手がつかなかった。
◇ ◇ ◇
「あれ?お兄ちゃんの家はこっちじゃないの?」
「今日は買い物だ独り暮らししているからな」
「…うん」
◇ ◇ ◇
スーパーマーケット…
「今日はキャベツが安いな…」
「このお菓子…だめ?」
真白はチョコ一つを持って上目遣いでお願いする…
「…これだけじゃ足りんだろ」
「ええ!」
俺はそう言いながらチョコの袋を買い物かごに入れ込む。
なんせ真白の食欲だしな…こんなの一粒じゃ足りない。
それに真白の喜びと驚きが混じった表情はやっぱりかわいかった。
「お兄ちゃんありがとう!」
◇ ◇ ◇
自宅…
「そういえば…これを買ってきた」
俺は袋から新品のノートを取り出す…
「わぁ!ありがとう」
「お礼をするのはまだ早いそもそもノートだけじゃ勉強はできないぞ」
俺はそう言いながら本棚から…
「それと…小学生と中学性の頃の教科書、これも使っていいぞ」
懐かしい教科書を取り出しそう言うと
「お兄ちゃん…ありがとう…!」
真白は心底嬉しそうに…俺に感謝の言葉を言ってくれた…
「あ…お兄ちゃん、鉛筆がない…あと消しゴム…」
「…しまった…」