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異世界に、助けを呼んだら、竜が来た。  作者: 倭刀
プロローグ、女神は語る、「助けて」と
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13

 

「町中で戦い始めるとか兄さん一体何をやらかしたんだい?」


 ハイドラの2人が去った後、いつの間にかウィドが戻って来ていた。


「我にもわからぬ。会うたびに襲われているが理由は聞かぬままだ」


 会ったのは今回で2回目だがな。


「ウィド、町民の避難は終わったのか?」


 フレイも戻って来たようだ。


「あぁ、俺の担当した人達は終わったよ。戦闘での被害は無し。逃げる際に軽傷者が3だ」


「私も似たような感じだな、1人だけ頭を打ち付けた人が居たから一応治療所まで連れていったが問題なしだ」


 2人が避難を誘導したから我とジベルが戦っても巻き込まれた人間はいなかったようだ。状況の確認が終わった所でフレイがこちらに向き直した。


「ディスター、色々聞きたいことも有るんだが一度ギルドまで戻らないか?勿論急ぎの用事が有るのであれば無理に引き留めるつもりはない」


「フム、ここに来る前にウィドにも言ったが逼迫した用事が有るわけではない。元々我も聞きたいことがあってここまできたのだ。お互いに情報の情報をすり合わせるのであれば我としても望むところだ」


「そうか、では一度ギルドまで戻ろう」


 フレイはそういって歩いていく。我とウィドの2人で追いかける。2人?そう言えば1人出てきたときにいた人物が居ないようだ。





 ギルドの前まで戻ると、ザルドは女をかたどった石像に祈りを捧げていた。そう言えば出てきたときにそこで手を組んでいたな。あの騒ぎのなかずっとそうしていたのか?


「ザルド」


 フレイが声を掛けるとようやくザルドが動いた。


「フレイか、随分遅かったね。僕としてはいつもよりも女神様に祈りを捧げる時間が長くとれたから悪くなかったけど」


 やはりずっとここに居たようだ。しかし女神?女神はこんなに背の高い女ではなかったはずだ。


「この世界に女神と言うのは複数いるのか?」


 我としてはふと思った疑問だったのだが、ザルドにとってはそうではなかったらしい。


「何を言っているんだお前は!女神様はお一人に決まっているだろう!見ろ、この石像を!この美しさ!神々しさ!誰もが見れば女神様とわかる見目をしていらっしゃるだろう?やはりお前が女神様の遣わした人物のわけがないのさ!ボロを出したな!」


 女神が絡むと急に饒舌になるな。そもそも我は別に女神に遣われている訳でも無いのだが。


「この世界の女神になら会っているがこんな姿ではなかったぞ。こんな綺麗な姿ではなく、小動物みたいだったな」


「女神様をバカにするなぁ!」


 事実を述べただけだがザルドは納得できなかったようだ。叫びながら我に殴り掛かってきたのだった。


ギルドのNo.2がこれで良いのかサルバジオン

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