序
あぁもう!確かに助けてほしいとは言いましたけどあんなのが来るなんて予想外ですよ!想定外で規格外です!
あら?もう一人いらしていたんですね。今回は私の要請に応じていただきありがとうございます。わたくし、この世界を兄のラーハルトと管理しておりました女神のフラガと申します。
せっかく来ていただいたのですがおそらくもう必要なくなりそうなんですよね・・・
何故かって?あなたより先に助けに応じてくれた方の中に規格外の方がいらっしゃいまして・・・
もう一人その方に闘志を燃やして追いかけた方がいらっしゃいますけど・・・気になります?
あぁ、そういえばあれを使えば・・・少々お待ち下さいね。
・・・・・・
・・・・
・・
お待たせしました。これは遠見の鏡と言いまして世界の様子を見ることができる特殊なアイテムなのですよ。問題は知り合いの付近しか見れないというところなのですけれど、彼の様子を見るだけなので問題はないでしょう。まぁ彼って言っても男か女か、そもそも性別があるのかもわからないのですけど。
それでは彼の様子を・・・あぁぁぁ!なんでそんなことを!このままじゃ私の頼みを聞く前に彼に世界が滅ぼされてしまうんじゃ・・・!?
ちょっとぉ!?それは私を祀っている社の・・・やめてぇぇぇぇ!
うぅ・・・酷いです・・・本当になんであんなのがきてしまったのでしょう・・・え?見てもいいかって?目の前で女神が落ち込んでいるのに貴方も大概ですね・・・えぇ、どうぞ。好きに見ればいいじゃないですか・・・どうせ私なんて・・・痛い痛い!髪は女の命ですよ!?引っ張るなんて!え?めそめそするな?うぅぅ・・・本当に酷い方です。わかりましたよ。私も彼に依頼をした責任もありますし最悪は顕現して彼を止めなきゃいけませんからね!そうです!これは監視なのです!こうなったらやけですよ!貴方もしっかり見張るんですよ!中途半端に投げ出したら許しませんから!