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0話 なんでこんな事に…

「B軍前進!よし、A軍はそこから攻撃開始だ!えっと、しー様をお守りする会はそこで防御態勢に入れ!よし、いいぞ!」


 ん?


「C軍よくやった!ただ犠牲者も多いな…救急B班はすぐさまC軍の治癒に行け!そうだな…空から弾幕降らせ隊はA軍の真上で待機しろ!B軍の状態を見て砲撃を開始しろ」


 あれ?


「なにッ⁉敵軍の奇襲で補給班が全滅だと‼それは不味い。今すぐ自宅警備隊を向かわせろ!ん?なんだって!A,B班が全滅ッ⁉空から弾幕降らせ隊はどうした?砲撃はどうなった」


 あれれ?


「自宅警備隊が半壊で空から弾幕降らせ隊が全員地上から撃ち落とされただと⁉しー様をお守りする会はどうなった?」


 なんか…


「このままじゃ負けてしまう!しょうがない。温存していた戦力を使え!幹部も全員行くんだ!そして、最強特殊部隊NEETを投入だ‼これでどうにか…」


 なんで…


「幹部全滅だなんて…NEETは1人を残して全滅…あとしー様をお守りできるのはこの俺しかいねぇッ‼」


 俺は常に腰に差している剣を構え、戦場に飛び出した。


 襲いかかってくる者達を剣で斬り付ける。剣は何人もの人間の体を分断し、吹き出る血を全て吸い取った。黒い剣は怪しげに輝いた。


 そうやって敵を斬り進む。だんだんとしー様の背中が大きくなってくる。しー様は相変わらずいつもの斧を使って誰かと戦っている。


 もうすぐでしー様の手助けが出来る、というところで2人の敵が立ちはだかった。


「あなたがあの噂の魔王軍秘書ね。あなたのことは道中で出会った魔物達からかねがね聞いているわ」


「どれだけの力かちょいと見せてもらおうじゃねぇか。秘書さんよぉ‼」


 この2人は勇者と共にずっと戦ってきた仲間なのだろう。2人からにじみ出るオーラがそれをひしひしと伝えている。


 俺は、大男が振りかぶった身を刻もうとする大剣を自分の剣で力を分散させる。


 なんでこんなことに…


「やッ‼」


 俺は大男の斬撃をかいくぐり、腹に一発剣を当てることに成功した。


「ぐふッ!…ふぅ」


 しかし、お男の胴体を切り裂くことは出来なかった。腹の筋肉で剣を止められたのだ。


「何⁉」


「…ふはッ…はっはっはっは!この程度か!魔王軍秘書とやらは」


 少しだけ削ったHPもすぐ後ろにいる女の魔法によって回復していく。


 これは不味い。


「これで終わりだぁぁぁ‼」


 目の前に大剣が迫る。もう避けるのは不可能だ。


 俺は静かに目を閉じた。



 どうしてこんなことになったんだろ。



 

軍の名前変更するかもです

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