夢ぇ…と
「…何で貴女の買い物にわたしが付き合わないといけないんですか」
「ばぁちゃんや母さんや聖子となんて来れるかよ、だからって男一人なんて余計こんなトコ来れるわけないだろ」
「貴女、今 女ですよ」
「あーあーあーきーこーえーなーいーっ!」
「いらっしゃいませ、デザインのご希望などございますか? こちらなどお連れ様によくお似合いかと思いますが」
「…なんで貴女向けのものをわたしが接客されるんですか」
「お前の方が経験豊富そうだからじゃないのか?」
「偏見ですね、ではこれを」
「一片の迷い無く選んだなお前」
「こちらですね、お預かり致します、他に同系統のデザインで違った色合いもございますがいかがですか?」
「ではそれを見せて下さい」
「かしこまりました、サイズはこちらと同じでよろしいでしょうか?」
「え。」
「お客様のご都合がよろしければ今から専用室で採寸することも可能ですが、いかがですか?」
「え、あ、え、きょ、今日は日が悪いからまた来ますっ」
*** *** ***
「測ってもらえばよかったじゃありませんか」
「女の人にそんなことさせられるか」
「貴女、今 女ですよ」
「きーこーえーなーいーっ!」
「お兄ちゃん何騒いでるの?」
「なんでもな」
「ブラジャーを買いに行って買えずに帰ってきたんです」
「妹に言うなよ!」
「ばかだな兄ちゃん、ネットで通販すればよかったじゃん」
「?!」
因みにシリウスの第三の眼はランジェリーショップに行くために隠蔽しています




