攻撃用意！／結城理瀬さんへのホワイトデーのお返し

　まさか、こんなことになろうとは…。

　うっかりしてたんだ。ホワイトデーのこと。

　お返しをするのをすっかり忘れていたんだ。

　彼女と会って帰った日、僕の家は特殊部隊に取り囲まれていた。僕は何が何だか解らなかった。

　部隊を指揮しているのは結城理瀬。さっきまで僕と一緒に居たはずなのに。

「攻撃用意！」

「ちょっと待った！どういう事だよ」

「今日が何の日か知ってるか？」

「３月１４日…。あっ！」

「撃てー！」

　やり過ぎだろう…。