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ミノタウロス戦6

遂に10万文字を突破しました! 

そしてもう少しで2章完結です。

当初、10万文字2章までを目標にしていましたが、今のところ3章も書く予定にしています。

応援よろしくお願いします。

「グアッ」


飯綱が姿を消した直後、ミノタウロスが声を発した。

慌てて視線をそちらへと向けるがミノタウロスは肩口から大量の血を流していた。

状況がよくわからないが、向日葵が何かした様子はない。


「ガアッ」


見ている側からミノタウロスがまた傷を負い出血した。

ステータスが上がった俺の動体視力でも追い切れないが、ミノタウロスの周りを何かが動き、そしてダメージを与えたことだけはわかった。


「飯綱なのか……」


この状況で考えられるのはそれしかない。

あの微かに認識できるのは飯綱。


「強すぎるだろ」


その小さな身体を見て、ミノタウロスと対峙できるのかと不安になっていたが、とんでもない。

まさに目にも止まらぬ速さでミノタウロスを刻んでいく。

あれほど硬かった外皮をいとも簡単に切り裂いていく。

ミノタウロスも応戦しようと戦斧を振り回しているが、全く当たる様子はない。


「ガアアアアアアア!」


「御門くん、あれは?」

「ああ、あれは飯綱。妖怪だよ」

「妖怪!?」

「ちょっと妖怪って御門のスキル本当になんでもありになってきたわね。それにしても妖怪ってあんなに強いの? モンスターより全然強いんじゃない?」

「ああ、それは俺も驚いてるんだ」


「グアッ」


ミノタウロスは右腕を大きく裂かれその手に持つ戦斧を地に落とした。

そして一際大きな風が舞ったと感じた瞬間ミノタウロスの首がゴトリとその場へと落ちた。


「終わった……のか?」


縋るような思いで喚び出した。

だけど、その見た目に絶望してしまった。

それが、ミノタウロスを圧倒しあっさりと倒してしまった。

あまりに圧倒的な目の前状況に実感が湧かない。


「キュイ」


俺の前には先程まで戦っていた飯綱がちょこんと座っていた。


「あ……ありがとう。助かったよ」

「キュイ、キュイ!」


俺の言葉に反応しているのか、嬉しそうな素振りを見せているその姿は、ミノタウロスと戦っていたとは思えないほどに愛くるしい。


「きゃ〜かわいい! 本当に死ぬかと思って怖かった。ありがとう〜。イタチさんは私の命の恩人、いえ恩妖ね」

「キュイ」

「もしかして返事した? したよね。きゃ〜かわいい。ペットにしたいかも」

「向日葵、妖精さんと同じで消えちゃうと思うぞ」

「え〜そんな〜。じゃあ記念撮影だけでも」

「向日葵、モンスターがまた襲ってくるかもしれないし、早く戻ろう」

「お兄ちゃん、それより歩けるの?」

「ああ、なんとか」

「御門くん、もっと治せたら良かったんだけど」

「いやいや、神楽坂さんのスキルがなかったらもっと酷いことになってたよ。それにもう少しすれば腕も動くようになりそうだし」

「よかった」


やっぱり、神楽坂さんの笑顔は天使のそれだ。

それにしても、もうダメかと諦めかけたけど飯綱がいてくれて本当に助かった〜。

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i902326
― 新着の感想 ―
[気になる点] なんで最初から飯綱を出さなかったのか? さすがにここまで格上だと理解してて出し惜しみしてるのは意味不明…
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