表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

88/204

ミノタウロス戦4

ミノタウロスが一歩踏み込みその手に持つ戦斧を振りかぶった。

もうダメだ。


「パァ〜ン」

「ガァッ」


甲高い破裂音がしてミノタウロスの腕が穿たれた


「パァ〜ン」 「パァ〜ン」 「パァ〜ン」


向日葵か。


「『ヒール』 御門くん。今のうちに」

「神楽坂さん」


神楽坂さんのスキルで、少しだけ腕の痛みがマシになってきた。

時間をかければ完全に回復するかもしれないが今はその余裕はない。

神楽坂さんの肩を借りて、起き上がりその場から離脱する。


「お兄ちゃん、時間ぴったりだよ。あとは私にまかせて」

「パァ〜ン」 「パァ〜ン」


ミノタウロスの巨体に面白いように向日葵の放つ銃弾が命中する。

やはり向日葵だ。

銃をあずけて正解だった。

さすがのミノタウロスも銃の前には無力のようで銃弾を受けるたび呻き声を漏らし血を流している。


「パァ〜ン」


「御門、向日葵ちゃんのあれって本物の銃よね」

「ああ、そうだと思う」

「それって、御門のスキルで?」

「そう」

「御門のスキルってなんでもありね。一時はどうなることかと思ったけど、あれなら問題なく倒せそうね」

「やっぱり銃ってすごいな」


「パァ〜ン」


それにしてもしぶといな。今ので何発目だ?


「もういい加減消えて」

「パァ〜ン」


ミノタウロスはその太い腕を十字に構え防御に徹しているが、既にその腕は弾痕でボロボロだ。


「グアアアアアアアモオオオオオオオオ〜!」


攻撃に耐えかねたのか満身創痍のミノタウロスが吠えた。


「叫んだって怖くないんだからね」

「パァ〜ン」


向日葵は容赦なく銃弾を撃ち込んでいく。


「グゥモアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア〜!!!」


末期の叫びだろう。ミノタウロスが一際大きな声をあげた。

強かった。やはり神話に出てくるようなやつだけあって桁違いのパワーと耐久力だった。

ただ、ここは神話の時代ではなく現代。

現代の武器の前には無力だったということだ。


「先輩? なにかおかしくないですか?」

「え?」

「ミノタウロスの身体が大きくなってるような」


「ガアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!」



確かにその姿はさっきまでよりひと回り大きくなっているように見える。

そして、なぜか先程まで全身から流れて出していた血が止まっている。


「向日葵!」

「わかってる。なんで倒れないの!」

「パァ〜ン」 「パァ〜ン」


「ゴアアアアアアアアアアアアアオオオ〜!」


「なっ!」


信じられない。

なぜか大きくなったミノタウロスは、銃弾を受けても健在だ。

先程までは確かに致命傷と呼べるようなダメージを与えることができていたのに、今命中した弾はめり込んではいるが、表面に近いところで止まってしまっている

なにが起こってるんだ。


【読者の皆様へお願い】


いつもありがとうございます。

皆様のブックマークと☆ポイント評価で作者のモチベーションが保たれています。

興味を持たれた方は是非ブックマークとスクロールして下部の【☆☆☆☆☆】を【★★★★★】にお願いします


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
i902326
― 新着の感想 ―
[気になる点] 本当にパア〜ンは辞めたほうがいい。 緊張感全て吹き飛ぶ……
[良い点] 銃の音がすごいマヌケな音で笑っちゃう。 [気になる点] てっきり口の中狙って脳を一撃かと思ったら腕とか狙ってるのあんまりゲームとかしない妹さんなんですかね。
[気になる点] 「パァ〜ン」はやめたほうがいいと思う、笑う
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ