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5人目

「向日葵、ちょっといいか?」

「なにお兄ちゃん? なにかお土産?」

「いや、お土産はないけど」

「ふ〜ん、それじゃあどうしたの?」

「相談があるんだ。うちの学校の1年生に野本紬さんて女の子がいるんだけど」

「なに? お兄ちゃんその子の事が気になるの? 舞歌さん達がいるのに」

「いや、神楽坂さん達と関係ないと思うけど、そうじゃない。彼女もセイバーなんだけど、俺たちのパーティに入りたいって言われたんだ」

「へ〜っ、だけどなんで?」

「この前言っただろ、ガーゴイルの件。彼女もその時いたんだけどもっと強くなりたいから一緒にダンジョンに潜りたいんだそうだ。三上さん達にはもう許可をとってあるらしいから、向日葵次第なんだ」

「英美里さん達がいいなら私が断るわけにいかないじゃない。どんな人?」

「かわいい人?」

「お兄ちゃん語彙力」

「黒髪細身」

「お兄ちゃん……もういい。じゃあ次から5人で潜るのね」

「ああ、そうしてくれると助かるよ」


こうして野本さんのパーティへの加入が決定した。

さっそく翌日野本さんにその事を伝えるとかなり喜んでくれたのでよかった。

次の日から放課後にダンジョンに潜る事になったが、今までパーティを組んだ事のなかった野本さんは初ダンジョンだった。

潜ってすぐはゴブリンが集団で襲ってくるので、驚いている様にも見えたが次第に順応してパーティの後衛に入りつつ武器での戦闘経験を積む事となった。

野本さんの『ゲルゼニウムバイト』は攻守備えた優秀なスキルだが他のスキル同様回数縛りがきつい。

攻撃スキルを持たない神楽坂さんが最後尾につく以上、彼女にはその前で直接的な武器を扱ってもらう必要がある。

これは三上さんも同様だ。

本当は女の子は全員後衛で今までの様にボウガンなどで対応してもらいたかったが、これより先レベルアップするために更に先へと進む事を考えると前衛が俺だけでは正直厳しい。

神楽坂さんを除く3人には比較的軽めの武器を渡してある。


「紬ちゃんが入って影が薄くなりそうだから私も頑張らないとね」

「いや、メンバーが1人増えたからって三上さんの影は薄くならないって」

「そうだといいけど、ね、やっ!」


三上さんは運動神経がいいのか話す余裕を見せながらリザードマンに斬りかかる。


「トシュッ」 


ダメージを受けたリザードマンを神楽坂さんの放った矢が射抜き消滅させた。


「この辺りでも結構いけるな。やっぱり野本さんが入って今までより戦いやすくなった気がする」

「いえ、まだまだ先輩たちの足を引っ張らない様にするのに必死で」


5人になり手数と安定感が増し、ダンジョン攻略のペースが上がった。



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