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変化

SFPの練習をしてからまだ一度も実戦で使ってみた事はない。

使う機会がないし、使わなくても普通にダンジョンには潜れるからだ。

そして、ガーゴイル戦で力不足を痛感した俺が選択したのは、ダンジョンでのレベル上げ。

今までとなにも変わらないが、レベルを上げる以外に強くなる方法がない。

第二のスキルに目覚めるとか都合の良い事が起きればいいが、そんな事は起こるはずもない。

三上さんと神楽坂さんも、あのガーゴイル戦で感じた事は同じようでダンジョンでのレベル上げに賛同してくれた。


「御門、そっちに行ったよ」

「ああ、任せてくれ。うおおおお〜!」


俺は手に持つ雷刃をモンスターに向け振るう。

雷を纏った刃は光速で走りリザードマンの硬い外皮をあっさりと破り斬りふせる。

これもURガチャで排出された武器のひとつだが、これを手に入れた事で二刀流は一旦辞めている。

明らかに一段上の武器の特徴を最大限活かすためには片手よりも両手で扱った方がいいとの判断からだ。

そしてもうひとつ大きな変化があった。


『ゲルゼニウムバイト』


「紬ちゃん、ありがとう。やあああああ〜!」


一年生の野本さんが俺たちのパーティへと加わった。


「先輩、ちょっとよろしいでしょうか」

「あ、うん」

「実はおりいって先輩にお願いがあります」


学校で、野本さんに呼び出され真剣な眼差しでそう言われた時には、完全にキタ〜と思ってしまった。

『告白』

後輩の女の子がこんな真剣な顔で先輩である俺に声をかけてくる。

それは青春の一大イベント。

それしかないとその時俺は思ってしまった。


「私、この前のガーゴイルに対してなんにもできなかったんです」

「うん」

「あの赤茶のガーゴイル倒したのって実質先輩じゃないですか」

「ああ、まあ」

「先輩が戦ってるのをみて思ったんです」


『カッコいいって』


そんな風な言葉が続くのかと盛大に勘違いしてみたが違っていた。


「このままじゃいけないって。先輩みたいに強くならなきゃいけないって」

「あ、うん」

「だから、先輩のパーティに入れてもらえないでしょうか?」

「あ……そういう」

「ダメでしょうか?」

「いや、ダメって事ないけど。他のメンバーにも一応聞いてみないといけないかな」

「三上先輩と神楽坂先輩には先に許可をとりました。あとは先輩と先輩の妹さんだけなんです」

「ああ、そうなんだ。それじゃあ妹には今日帰ったら聞いてみるよ」

「はい、お願いします」


三上さんと、神楽坂さんにいつの間に許可をとったんだ?

2人からなにも聞かされてないけど、内緒にしてたのか。


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