表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

64/204

64 ガーゴイルスレイヤー

3年生の先輩2人が1年生チームへと加わってくれたので俺は2年生チームへと加わるために走る。


「岸田! 俺も入るぞ」

「おお、俺の邪魔はするなよ」

「どの口が……」

「御門、ガーゴイルって全然強いんだけど」

「三上さんは援護して」

「まかせてよ」


書き込みでチームレベル10は必要とあったが、おそらくその見積もりは甘い。

実際にもう一度戦ってみてわかったが体感15近くは必要なんじゃないか。

それほどにガーゴイルは手強い。

ただレベル9の俺が前に立つことで一気に戦況がこちらへと傾く。


『アイスフィスト』


『ファイアボール』


『ウィンドブラスト』


後方から三上さんたちの攻撃でガーゴイルの動きは完全に封じてくれてくれている。

先程1人で突っ込んだ時とは全く違う。

ガーゴイルに向け刀を振るう。


「ギャギャギョ〜アアア」


「倒れろ! いやああああああああ〜!」


必死でガーゴイルの身体に向け刀を振るい6度目の斬撃を放った直後、ガーゴイルはその場へと倒れた。


「御門、やったね」

「ああ、倒せてよかった」

「はん、ほとんど俺のおかげだろ。俺のファイアボールでほぼ決まってたぞ」

「……」


誰も反応しないがもう岸田は放っておこう。

3匹目のガーゴイルも問題はなさそうだ。

3年生2人が加わった事で手数と火力が増え、このまま倒せそうだ。


「御門くん、今治すね。『ヒール』」


神楽坂さんがスキルを使ってくれたおかげで身体の痛みが徐々に薄らいでいく。


「神楽坂さん、ありがとう.助かったよ」


直撃は避けたけど、ガーゴイルの一撃は想像以上に強烈だった。危なかったけど、どうにかこのまま終わる事ができそうなのでよかった。


「ギヨギョギョギョヨヨ〜〜!」


戦いの最中、覚悟を決めたのかガーゴイルが一際大きな声をあげた。


「末期の叫びってやつか? まさか逃げたりしないよな。いや、だけどガーゴイルこの人数でかかってやっとか」

「後で襲ってこられても面倒だからここでしとめる」

「先輩方、気を抜かずにいきますよ。『ゲルセニウムバイト』」


野本さんの棘がガーゴイルの動きを完全に抑え込み、残りの4人が一斉にガーゴイルめがけてスキルを発動した。


「流石にこれで決まっただろ」

「おいおい、フラグっぽいからやめとけって」

「大丈夫だって、ほら見ろよ。倒せたみたいだぜ」


集中砲火を浴びたガーゴイルは、変な心配をよそにそのまま消失した。


「倒せた〜俺もうスキル残ってない。ギリギリだった〜。ヤバかった〜」

「俺も。先輩たちいなかったらヤバかった〜」

「まあ、美味しいところはもらったし、終わりよければ全てよしじゃね」

「これで俺もガーゴイルスレイヤーか。就職に有利になるかも」

「いや、お前就職するの? 卒業してもセイバーでいいんじゃね。ガーゴイルスレイヤーでいけるでしょ」



【読者の皆様へお願い】


いつもありがとうございます。

皆様のブックマークと☆ポイント評価で作者のモチベーションが保たれています。

興味を持たれた方は是非ブックマークとスクロールして下部の【☆☆☆☆☆】を【★★★★★】にお願いします


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
i902326
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ