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62/204

62 ガーゴイル再び

「三上さん、いける?」

「もちろん」

「野本さんもいけるな」

「はい」

「くそがっ、なんでガーゴイルなんだよ。やるしかねえのか。おい大前、撃ち落とせよ」

「いや、まだ早い。前と同じになる」

「くそ、くそ、くそ。やってやるやってやるぞ!」


岸田が煩く騒いではいるが腹は決まったようだ。


「おい、これ使え」

「あ? 武器なら持ってるぞ」

「いや、こっちの方がいい。使え。大前もな」

「ああ」


俺はストックしてある武器を取り出して、その場のメンバーへと配る。


「お前何本持ってんだよ。それにこの剣普通の剣じゃねえのか?」

「まあ、ちょっと特別製だ」

「前からお前の武器、切れ過ぎるとは思ってたがスキルか.まあいい。これでちょっとはいけるだろ」

「岸田、おしゃべりはそこまでだ.来るぞ」


ガーゴイルは、武器を構えた俺たちを認識したのか3匹ともが俺たちのいる場所へと向かってきた。

久々に見るガーゴイルはやはりゴブリンとは格が違って見える。

こっちは、神楽坂さんを除くと7人。

以前書き込みにガーゴイルと戦うにはチームレベル10以上とあった。

それを信じるなら今の俺のレベルは9。

手に持つ地刃利と蝦蟇斬りの性能を考えるとギリギリ1匹は相手取る事は可能なはずだ。

残りの6人でガーゴイル2匹。

三上さんのレベルは6。残りのメンバーの正確なレベルは不明だが平均3あればトータルレベルは適正の20を超える。

いける。

いや多分いける。


「俺が1番左の奴を受け持つ。後の2匹をみんなで頼む」

「御門気をつけてね」

「おい、正気か? あれを1人でやる気か?」

「ああ、やるしかないだろ」

「くそっ。御門、普段と違って戦いの時だけやけにカッコ良いじゃねえか」

「余計な事言ってないで集中しろ」


「ガアアアアアアアア〜」


ガーゴイルがこちらを向き吠えた。

空気が震えるような錯覚を覚え、一瞬身体の筋肉は収縮しかけるが気合いを入れて走る。


「うおおおおお〜」

「ガアアアアアアアアア〜」


俺の気合いを打ち消すようにガーゴイルの咆哮が更に響き、交戦状態へと突入した。

背中の翼ををはばたかせガーゴイルがこちらへと向かってくる。

一気に距離が詰まり、眼前にガーゴイルが迫る。

速い!

前回戦った時より明らかに速い。

前回戦った奴は、3人がかりでダメージを積み重ねていたし翼にもダメージがあった。

今回のガーゴイルは無傷。

前回のイメージが頭に残っていた俺はガーゴイルのスピードを追い切れなかった。

咄嗟に手に持つ二刀を身体の前へと十字に滑り込ませる。


「がはあっ」


どうにか直撃は避けたが、ステータスで強化されたはずの俺の身体は、あっさりとボールのように弾き飛ばされてしまった。







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i902326
― 新着の感想 ―
[気になる点] 雄叫びが間抜けに見えるんだが
[気になる点] 「うおおおおお〜」 「ガアアアアアアアアア〜」 流石にここ!マークつけた方が…… あまりにも双方に迫力がない……
[一言] 主人公のは格好良いというか、アドバイスしてくれる妹さんとかが居なかったら無謀なだけの行動になっちゃうんだよなぁ。
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