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6 アフターブレイク

幸いにも俺の住むエリアにはファーストブレイクでは近くにダンジョンが出現しなかったこともあり、目立った被害はなかった。

そして日本でもファーストブレイクの時にセイバーとして活躍したスキル保持者がいたため、今後の襲撃に備え急遽全国のスキル保持者が集められる事となった。

ステータスは俺同様に人には見えないらしく、あくまでも自己申告による応募となったが、セイバーとしての役割を果たす代わりに月100万円と住居を保証するという破格とも言える条件での募集でかなりの数のスキル保持者が手を挙げたようだ。

俺も100万円という金額に惹かれなかったといえば嘘になるが、俺のスキルはどう考えても戦闘向きではない。というよりもモンスター相手には全く役に立たないので俺の出る幕ではないと思い、もちろん手を挙げなかった。

日本でセイバーが組織化されようとしている間にも外国では一歩先に進んだ国が現れ、セイバーを含む軍隊によりダンジョンに踏み込む事態となった。

ダンジョンの内部はゲームの世界さながらの様相で階層を備え、複数のモンスターと交戦しながら探索していったが、そこで世界を揺るがすような発見があった。

セイバーがモンスターを倒せばレベルアップする。冗談みたいな話だが、レベルアップしてステータスが向上することが判明した。

俺は、ダンジョンやモンスターとは関係なく日々『ガチャ』を1日1回使用しているが、残念ながら日用品の域を出る物は魔石以来一度も引き当てることができていない。

そしてもう一つ変化があった。ファーストブレイク後、急速にスキルを使える人が増えてきている。


「お兄ちゃん、私もスキルが使えるようになったかも」

「もしかしてステータスが見るようになったのか?」

「うん、そうみたい」

「スキルは何だったんだ」

「え〜っと、『グラビティ3』と『アイアンストライク3』だよ」

「え!? もしかして2つも使えるの?」

「うん、そうみたい」


ついに向日葵もスキルを使えるようになったらしい。しかも2つも!

いい事のような気もするけど、この状況で向日葵もセイバーになってしまうのではないかと急に不安がよぎる。


「向日葵、セイバーになったりは……」

「しないよ。私じゃ無理でしょ」

「そうだよな。うん、無理しない方がいい。それでもう使ってみたのか?」

「ううん、お兄ちゃんと一緒のときの方がいいと思って」

「そうだな。それじゃあ、外で試してみようか」


『グラビティ』に『アイアンストライク』か。聞く限り攻撃的なスキルな気もする。

俺たちは表へ出て誰もいない所へと移動してから向日葵にスキルを使ってみてもらう。


「向日葵、スキルをイメージしてスマホのスキルの表示をタップしてみて」

「イメージって『グラビティ』と『アイアンストライク』ってどんなの」

「う〜ん、多分『グラビティ』は重力に関係あるんだろうから、押しつぶす感じ? 『アイアンストライク』は鉄を飛ばす感じでいいんじゃないか」

「わかった。やってみるね」


そう言って向日葵がスマホの画面をタップした。

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