表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

3/204

3 初めてのガチャ

ローファンタジー16位にランクインしました。

ポイントを入れてくれた皆様ありがとうございます。


本作は、真面目なバトルファンタジーです。

よろしくお願いします。

電車の中で、イメージして『ガチャ1』の表示をタップした瞬間スマホ画面に変化が現れた。


『ガチャ0』


獲得 パン1


「え!? なにこれ。『ガチャ』の数値が0になったぞ。もしかしてこれって使える回数だったのか。じゃあ0になったって事は、まさかもう使えないのか?」


まさかの使用回数1回!? いや待て。普通1日1回とかだよな。さすがに一生に一度って事はないだろう。

それより『ガチャ』で当たったのが『パン1』ってなんなんだ。

そんな『ガチャ』ゲームの世界でも見たことないぞ。

それにこれをどうすればいいんだ。普通に考えるとスキルの延長線上にあるものだからタップすればいいのか?

俺は恐る恐る画面表示の『パン1』をタップしてみる。


「おおおお〜」


その瞬間俺の目の前にはロールパンが1個現れ、獲得の欄にあった『パン1』の表示が消えた。


「いや、これマジか。パンだよな。うん、どうみても、これ普通のパンだよ」


正直、ショボい。普通にパンが1個現れただけ。それ自体はショボい。だけどスマホからパンが現れたってとんでもないことじゃないか?

ある意味魔法使いになったといっても過言ではない気がする。

まあ、パンが出せたからどうなると言われればどうもならないが、突然の出来事に俺の心臓は激しく跳ねる。

条件反射というか、思わず現れたパンを口に頬張ってしまう。


「うまいな。いつも食べてるのより全然うまい」


ただのロールパンかと思ったけど、その味はただのロールパンを完全に超えている。

食欲を刺激する香ばしさ。そしてなんともいえない甘みと旨味。今まで食べたことのあるパンの中でもダントツにうまい。


「もしかして絶品食材をゲットできるスキルなのか?」


まだ、よくわからないがそうだとすれば悪くないんじゃないか?

定期的に絶品食材が手に入るなら、ある意味当たりな気がする。

嘘か本当かはわからないが、書き込みでライトニングソードを使えたってのがあったけど、この平和な日本でライトニングソードが使えても使い道がない。

それを考えると絶品パンが手に入る俺のスキルは何倍も有用な気がする。

はやる気持ちを抑え家路を急ぐ。


「母さん!! 聞いてよ! 俺スキルが使えるようになったんだ!!」


俺は家についてすぐに母親へと驚愕の事実を報告する。


「…………」

「すごいだろ! 絶品パンが出せたんだ!!」

「…… 御門、大丈夫?」

「大丈夫に決まってるだろ。スキルで絶品パンが出せるようになったんだ! 信じられないだろ」

「御門、勉強のしすぎは無いわね。まさかと思うけど変な薬に手を出したんじゃ……」

「いや、いや、母さんなにをわけのわからない事をいってるんだよ」

「わけがわからないの御門でしょう。向日葵、どうしましょう。お兄ちゃんがおかしくなっちゃったわ」

「お兄ちゃん、本当に大丈夫?」

「いや、向日葵、お前までなにをいってるんだ! お兄ちゃん魔法使いになったんだぞ! すごくないか? パンだぞパン!」

「………お兄ちゃん、そのパンどこにあるの?」

「いや、それは食べちゃったけど」

「お母さん、病院に連れて行った方がいいかも」

「そうよね」


母親と妹の向日葵と会話がまったく噛み合わない。俺がスキルを使えるようになって絶品パンを出せたというのになにを頓珍漢な事をいってるんだ。

世界がひっくり返るぐらいすごい事なのに。



【読者の皆様へお願い】


いつもありがとうございます。

皆様のブックマークと☆ポイント評価で作者のモチベーションが保たれています。

興味を持たれた方は是非ブックマークとスクロールして下部の【☆☆☆☆☆】を【★★★★★】にお願いします


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
i902326
― 新着の感想 ―
[一言] ちゃんと馬鹿なんだ
[良い点] 納得のINT3
[気になる点] 電車の中で騒いでたけど周りの目は気にならなかったのかな? [一言] INTって普通は魔法攻撃力に関係するステータスだけど…普通に知力を表してたかぁ
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ