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もうちょっとだけ

リザードマンを倒した跡には魔石が2個残されていた。

モンスター8に対して2個だから特別多いわけではないけど、確認してみると今までのものよりも少し大きい。

おそらく、大きくなった分買取金額も上がるんじゃないだろうか。

経験値やそういう効率的な意味でもやれるならこの階層での活動時間をのばした方がいいだろう。

魔石を回収して、歩いているとすぐに次の一団に遭遇して交戦状態へと入った。

リザードマンの数は6。

さっきよりは数が少ないけど、僅かな時間での連戦。

数もそれなりのまとまっているので、相性がいいとはいえ結構疲れる。


「御門くん、大丈夫?」

「ああ、俺は大丈夫。それよりみんな怪我はないか?」

「うん」


幸い誰も怪我は負ってないようだけど、この感じだと4階層はモンスターの密度が濃いのかもしれない。


「今日はここまでで帰ろうか」

「え〜っお兄ちゃん、もうちょっと大丈夫でしょ?」

「いや、この先リザードマン以外も出るかもしれないし、ここまでにしておいた方がいい」

「向日葵ちゃん、また明日来ればいいだけだから」

「舞歌さんがそう言うなら」


向日葵はもう少し進みたいみたいだけど、深追いは禁物だ。

まだ余裕のあるこのタイミングで引き上げるのが正解だろう。

それにしても、向日葵は俺の言うことより舞歌達の言うことを聞くようになってしまった気がする。

まあパーティで仲がいいと思えば悪くはないのかもしれない。


「御門、聞こえない?」

「これって、戦ってる?」


微かにだけど、奥から戦闘音らしきのが聞こえてくる。


「どうする?」


どうすると言われても、他のセイバーが普通に戦っている限り、俺たちがする事は何もない。

寧ろ邪魔をしない事が肝要だ。

ただ、この階層で他のセイバー達の戦いを見てみたいという気持ちもある。


「邪魔にならないように近づいてみる?」

「御門がそれでいいなら私はいいけど」

「私も」


どうやら反対もないようなので、慎重に声のする方へと進んでいく。

徐々に戦闘音がはっきりしてくる。

当たり前だけど、複数の音がする。

更に進んでいくと、モンスターとセイバーが視界に入ってきた。

セイバーの数は俺たちと同じ5人。

対するモンスターの数は明らかにそれよりは多い。

リザードマンともう一種類いる。

リザードマンに似てはいるが頭部に大きなトサカのようなものが生えているのでおそらくは違うモンスター。

まだ距離があるのではっきりしないが、リザードマンよりもひとまわり大きいように思える。

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