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ゾーンではない

モーニングスターブックス 俺はこのモンスター溢れる世界をスキル『ガチャ』で生き抜く 最初に出たのは美味しいパンでした 発売中です。

よろしくお願いします。

「御門くん、モンスターだよ」

「ああ、わかってる」


さっきの戦闘から程なくして、すぐに新たなモンスターと遭遇した。

はじめての階層だから勝手がよくわからないけど、もしかしてモンスターの密度が濃いのか?

たまたまかもしれないけど、この感じは一階層のゴブリンとのエンカウント率に近い。


『ゲルセニウムバイト』


「極力スキル温存でいこう」


リザードマンの数は8。

さっきよりも多い。

野本さんのスキルで一番手前の奴は縫い付けられている。

他の個体が動き出す前に走りだし、水月で頭部を刈る。

これで残りは7。

この数のモンスターを相手にスキルを連発してたらすぐにガス欠を起こす。

とにかく俺が数を減らさないと先はない。

次のリザードマンへと踏み込み腕を落としそのままの勢いで頭部を落とす。

3匹目のリザードマンと相対した瞬間舞歌が援護射撃を入れてくれる。

矢が刺さり、動きの鈍ったリザードマンの首を刎ねる。

これで残りは5。

やはり、リザードマンとの相性がいいのかいつもより調子がいい気がする。

身体が軽いわけではない。

特段速く動けてるわけでもない。

だけど、リザードマンの動きが視れている。

しっかりと動きをおえている。

もしかしたらリザードマンの動きが少し鈍いのか?

いずれにしても僅かばかりのその違いにが、決定的な違いを生みリザードマンを狩っていく。


「ふっ」


短く息を吐くと同時に水月を振り切る。

残りは4。


一匹が俺の横抜け後方へと走るのが見えたけど、問題ない。

向日葵は俺より強い。


『アイアンストライク』


グシャッ


向日葵がスキルを発動した直後、後方から肉と骨が砕ける音が聞こえてきた。

俺の相手は残り3。

囲まれないように立ち位置を意識し、一番手前のモンスターから順番に倒していく。

ゾーンにでも入ったのかと錯覚しそうになるけど、そんな感じでもない。

それでも、残りの2匹も問題なく倒す事が出来た。


「お兄ちゃん、なんか調子よくない?」

「まあな」

「スキル使うなって言ってたのに、わたし使っちゃったよ」

「いや、使うなとは言ってないから。極力使わないようにしようって言っただけだから」

「おんなじことでしょ」

「いや、命が最優先だから、危なかったら遠慮なしでスキル使った方がいい」


向日葵達のスキルは有用で強力だし、小刀も渡してはいるけどモンスターと近接で戦うことに慣れているかといえば、そうではない。

それでも1,2階層のモンスターであれば、ある程度いけると思うけど、3階層、4階層はさすがにキツイと思う。

今回のように襲われた場合は即スキル発動一択だ。







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