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202/204

強くなってる?

モーニングスターブックス

俺はこのモンスター溢れる世界をスキル『ガチャ』で生き抜く 最初に出たのは美味しいパンでした

発売中です。

よろしくお願いします。

奥のリザードマンに斬りかかる。

スキルを使用すればそう苦労せずに倒せるのは分かった。

4階層の敵を前にしても、みんなのスキルは十分通用している。

ただ、スキルは有限だ。

戻る際の事も考えて使用数のコントロールは必須だ。

ある程度、モンスターの強度が分かったし、これ以上スキルを使用するべきじゃない。

大丈夫だ。

このリザードマン相手でもスピードは俺に分がある。

狙うのは頭部のみ。

水月という武器を持つ俺にとってモンスターよりスピードが勝っているというのは決定的ともいうべきアドバンテージだ。


当てれば勝ちだ。

リザードマンの攻撃を掻い潜り頭部に刃を当て振り切る。


もう一匹を舞歌のボウガンが捉える。

動きの鈍ったリザードマンへと走り一気に頭部を刈り取る。

いける。

リザードマンの動きは4階層だけあってゴブリンやオークよりかなり上だけど、視える。

リザードマンの振るう武器を避けつつ踏み込みざま頭部へと刃を走らす。

レベルが上がったわけじゃないのに、確実に強くなってる。

リザードマンを相手にしながらそれを実感する。


「ふうっ」


問題なく全てのリザードマンを倒す事に成功した。


「終わりましたね。リザードマンですよね? そこまで強くなかっような」

「そうね。案外スムーズに倒せたような」

「みんなに怪我がなく終われてよかった」

「4階層も大したことがないのかも」


え~っと、俺が強くなって上手く倒せたんだと思うけど、みんなそういう認識なのか。

もしかして、俺が強くなったんじゃなくてリザードマンが弱かった?

そうなの……か?


「お兄ちゃん、どうかしたの? 変な顔してるけど」

「変な顔って、いや別に何もないよ」

「そう、それならいいけど。それより魔石が落ちてるよ」

「ああ、本当だな」


向日葵の言うように床には魔石が1個落ちているのが見える。

近づいて拾ってみると、今までの魔石よりも一回りは大きく、色も濃い。


「うわ~大きくない? これいくらくらいだろ~」

「どうだろうな。はっきりとわからないけど3万円いや4万円くらいはあるかもな」

「結構、大きいね。この調子でどんどん倒しちゃう?」

「そうだな~今の感じなら、もうちょっと大丈夫だとは思うけど。みんなどう?」

「いいんじゃない?」

「わたしは御門くんにまかせるよ」

「行けると思います」


向日葵は大きめの魔石を見てテンションが上がったように見える。

深入りは禁物だけど、リザードマン以外の敵もいるかもしれないし、情報収集も兼ねてもう少し4階層を回ってみようと思う。


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