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それでも進んでいく

初めてのオーク相手にそれなりに手間取ってしまったけど、特にドロップはなかった。

通常の戦いよりもかなり精神力が削られてしまったけどダンジョンで労力と成果が見合わないのは仕方がない。

女性陣も今は落ち着いているけど、この階層にオークが頻発するようなら戦力としては厳しいかもしれない。


「野本さん、助かった。フォローがなかったらちょっとやばかった」

「いえ、大丈夫です」

「ところで野本さんよく動けたね」

「アレはさすがに厳しいですけど、いちおう弟がいるので、なんとか」

「ああ、それで」


弟がいるから多少の免疫はあったってことなんだろうけど、アレはなぁ。


「それより、焦ってスキル使っちゃいました」

「いや、それは仕方がない」

「御門くん、次からはわたしも頑張ってフォローしてみる。離れてボウガンくらいなら」

「舞歌、無理しない程度にね」

「はい」


特に得るものもなかったし、先へと進む。

ギルドで3階層までのマップを渡されたという事は、3階層までいけば、一応のノルマ達成といえるだろうし、そこまでは行きたい。

そう考えてはいたけど、それは少し難度が高いかもしれない。

なぜかといえば、この2階層考えていた以上にオークの密度が高い。

普通はゴブリンなどの低ランクのモンスターほど密度が高いイメージだけど、この2階層は1階層以上にオークが湧いている。

もしかしたら、1階層は他のセイバーによってかなり間引かれた状態だったのかもしれないけど、もう何度もオークと戦っている。

そして、この階層に現れるのはマッパのオークばかり。

他のオークを見たことないけど、オーク=マッパなのか?

いくら腹が柔らかいとはいえ、ゴブリンより遥かに大きいオークを相手にスキルなしでの連戦はきつい。

連戦で少しだけ慣れて来たのか、女性陣からの後方支援は僅かばかり厚くなってはいるけど、俺を含む男性陣の疲労度は高まってきている。

戦いを終えるたび小休止を取って、疲労回復に努める。

単純に比較は出来ないけど、俺達のホームダンジョンの二階層よりも難度が高い。

いや、単純に向日葵がいないし、女性陣がいつも通りの活躍を見せる事ができないだけで、俺の能力の問題かもしない。

結局最後まで2階層ではオークしか出現する事はなく、3階層に達する頃には男性陣は心身ともにヘトヘトとなっていた。

連戦のうちにオークのアレが夢に出てきそうな程刷り込みされていた。

それほどにインパクトは大きく、何度戦ってもアレから目を背ける事は出来なかった。

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