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少女は同い年の子供に声をかけられた。


勉強会が終わると前に座っていた男の子が振り向いた。

ツンツンした風貌が如何にもやんちゃそうである。キョトンと見ていると急に罵られる。


「父ちゃんと来るなんてダッサ」


見た目通りの性格だった。そう言えばこの年くらいの男の子ってこんな感じだったなあ、としみじみ眺める。くぅちゃんは私の心の落ち着き様を見たのだろうすぐに殺気をしまった。


しかし、隣にいた女の子が即座に男の子にゲンコツを落とした。


ゴンッといい音がして男の子は頭を抱えて悶えている。

女の子はふんっと鼻を鳴らすとこちらを向いた。


「弟がごめんなさい。ここら辺で見ない子だけど行商の方?よかったらお友達になってよ」


「うん!いいよ。私はメーナ。冒険者をしているの。」


「へえ!すごい!私はフィオナ。この村でお父さんとお母さんが乳製品と野菜を売っているの。」赤茶の目をキラキラさせながら言うフィオナはとても可愛らしい。茶色のふわふわの髪の毛も合わさってトイプードルみたいだ。


「よかったら夕ご飯までの間にこの村を案内させてよ!美味しいジュース屋さんがあるんだ。」


くぅちゃんはあっさりと許可をくれた。

フォオナの隣を歩きながら、フォオナの話を聞く。とってもおしゃべりでいろんな話をした。


「それでね、最近一推しの物語は長齢種と村で仲間外れになっちゃった女の子のラブストーリー!長齢種の雄の直接的な表現にドキドキするの!メーナとクウさんを見てピンと来ちゃった」


そうだ、女の子って幼い時は自分を大切にしてくれる王子様に過剰に憧れるときがあった。それ、大体が自分の希望通り行かないよ…、諦めた方が普通に幸せになれるよ…


「ごめん、くぅちゃんはお父さんみたいなものなだからそんな事、考えた事無かった」


「え〜そうなの?つまんなーい。でも、憧れちゃうな。私もこの退屈な村を飛び出して旅に出たい。いいなぁ、メーナはすごいよ」

感情を素直に表現してくれるフォオナは好きだ、それが自分の考えと違っても。


「ねえ、フォオナはお父さんとお母さんの事、好き?」


「えっ?うーん、時々うっとうしいとは思うけど好きだよ」


「なら、大切にした方がいいよ。退屈に感じても、いつかそれが幸せな事だって思うから」


助けて。私は大人だ。こんなに小さい子供に八つ当たりすべきじゃ無い。それにそうとは限らないじゃないかどこに価値を置くかは人の自由だ。フォオナは何かを悟った様に声を潜めて聞いてきた。


「メーナは自分のお父さんとお母さんの事、嫌いなの?」


「ごめん…。答えられない。」


くぅちゃんに抱き抱えられた。そこからどうやって帰ったかは覚えていない。


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