表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
《Link・Game》  作者: 詩覇月
4/4

APPEARANCE

次に俺の目に映ったのは、緑の草原と森、

遠くに見える街の色とりどりの屋根だった。

後ろを振り向くと白い塔が間近にそびえ立っている。

更に見回すと、周りには数十人のプレイヤーの姿も

あった。

転送されてその人数はどんどん増えている。

街に向かう者、連れを待つ者、集まって話す者達、

ウィンドウが表れたり消えたりする音。

白い空間が静かだった分、一気に音と気配が

増えた感じだ。

「メニュー。」

一言、言うとメニューウィンドウが表示される。

俺は、その中からアバターを開き、自分の容姿を

確認する。

長い黒髪を首の後ろで一つに結び、

切れ長の目は銀色。

背は高め、無表情。

白のTシャツに黒のジャケットとズボン、

安っぽい靴のみという初期装備を除けば我ながら

なかなかかっこ良くなったんじゃないだろうか。

種族は大鷹族。

少しマニアック向けな種族だ。

翼を出して空を飛べる変わりに、夜目がきかず

DEF(防御力)が上がりにくい。

しかし、ゲーマー的にはかなり燃える種族だ。

空を飛べれば戦略が広がるし、デメリットを

どうカバーしていくかも腕の見せどころになる。

武器は、弓矢と風魔法。

それに種族スキル《飛翔》を入れた三つが今の俺の

スキルだ。

さて、と

最後にあれを使ってから出発といこう。

ウィンドウを操作し、表示したのは

プレゼント受け取り画面。

そこには、一つだけアイテムが入っている。

《リリース日限定URガチャチケット》

受け取りを押すと、目の前にTouchと書かれた虹色の

ボタンが出現する。

狙うは、

魔法強化orHIT(命中)強化orDEF強化のどれか!

深呼吸をし、心をできる限り無にする。

ボタンに触れるとそれは虹色に弾けた。

辺りを光が包み、派手な音と共にそれは光の中から

現れた。

それは、

「目?」

金色の瞳孔を持つ、片目だった。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ