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第2章-10 嫌なんですけど

20


 教会本部で司祭との面会の翌々日。


シーナから告げられた内容はワタシを苛立たせた。



「リア様は明日から教会本部で寝起きしてもらいます」


「お兄ちゃんと一緒ですか?」


「アルは支部でのお仕事がありますから、ご一緒できません」


「では本部へは()()()()()


「リア様は聖女で在られます。

 いつまでも子供のようなわがままはご自重下さるようお願い致します」


「わがままではなく、()()()()のです」


「はい?

 ですから、リア様何度もお……」


「だから、行けないのっ!

 ワタシはお兄ちゃんと一緒じゃなきゃ無理なの!

 知らない人の中で暮らせないの!

 何と言われても無理なものはムリッ!!」



 切れた、うん、これはキレたよね。


何があろうと、どんな理由があろうと、それが誰であろうと。


ワタシからお兄ちゃんを奪う輩になど絶対に従わない。



 お兄ちゃんはワタシの生きる理由そのものだ。


お兄ちゃんと離れて暮らすくらいならいっそ、ワタシの存在なんて消えてしまったほうがいい。


そんな世界でワタシが生き残る理由など何一つない。



 もう何年も一緒に暮らしてきたのに、そんなこともわからないのならシーナもセーラもワタシにとって外の人間だ。



 ワタシの内側にはお兄ちゃんしか存在しないの。


外の人間なんか存在しないの。


どうだっていい。


何もかもどうだっていい。



 シーナとセーラだけは違うかな?と思ってた。


少しくらい信じてみてもいいのかな?と思ってた。


ワタシの内側に居てくれる人間なのかな?と思ってた。



 でも、もう違う。


それがわからないなら、お兄ちゃんとワタシの間を邪魔するというのなら。



 もう知らない。 


アンタ達の都合なんて知らない、そんなものに構ってなんかいられない。


ワタシ、そこだけは何があっても曲げられない。



 こうして、ワタシは明確な意思をもって教会に反抗することを決意したの。

 妹視点終了です。


次章からアル視点に戻ります。

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