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あわてんぼう(棒)
「あわてんぼうのサンタクロースっているじゃない?」
いつもの話が始まった。
だが、サンタクロースとは今回はまた可愛らしい話しだ。
「あのサンタさんはクリスマスの前に来たのよね?」
「ええ、歌だとその様ですけど」
「前乗りね…」
「なんですか、その意味深な言い方は」
先輩は物憂げな顔をし、話を続けた。
「だって、サンタさんだって男よ?そして、前乗りつまりーーー
『ふふっ』
女性のふっくらとした妖美な唇がサンタの熱を持ったソレを弄ぶ。
『うっ!』
すると、サンタは苦しそうな顔とともにその欲望をぶちまけ、女性の美しい顔を白く塗りつぶした。
だが、女性はそんな事は構わないと言った様な表情で微笑む。
『あらあら、ここもあわてんぼうなのね』
そして、女性はそそりた「待て待て!」」
「あら、どうかしたかしら?こーはいくん」
先輩は今話していた内容を何も感じていない様子でこっちを見つける。
「それ以上はやめましょう」
「あわてん棒のサンタクロースの話かしら?」
「その字は止めろ」