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ローテーション
「ローテーションってね。こーはいくん」
「はいはい」
「ローションって言葉と似てるわね」
「……」
「何かいいなさいよ…」
ここで答えたら、負けだろう。
それだけは確信していたので黙っている事にした。
「つゆだく」
また、なにかを言い出した先輩。
だけど、気にして声をかける事はしないと今日の俺は決めている。
「つゆがだくだくなのよ?つ・ゆ・だ・く」
なぜ、間を置いてゆっくり言ったのか…。
「つゆがあふれちゃう…!」
「何スカそれ!?」
「ふふっ」
「今日のテーマはなんだったんですか?」
一連の流れがよく分からないのでついつい聞いてしまう。
「何となくエロく聞こえる言葉よ」
とても真面目な顔で先輩はそう言った。
そして、俺はそんな先輩を見て言う。
「もっと違う事考えましょうよ…」