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04 雑用
私達は大事な商品。
脱走する素振りをみせると、すぐに殴られたりけられたりした。
でも、そんな日々でも、たまに自由になった事もあった
しかし、そういう時は大人でも嫌がるような雑用を押し付けられる時だ。
つまらない単純作業ならまだいい。
何かを運んだり、集めたり。
それくらいなら誰でもできたからだ。
弱い人間でも、馬鹿でもできた。
けれど、たまにそうでない仕事も押し付けられる。
それは病気で死んだ商品と、衰弱して死んだ商品を、加工する仕事だ。
人間のパーツもお金になる部分があるらしい。
だから私達は毎回気絶しそうになりながら、解体作業をこなした。