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救われない奴隷少女  作者: リィズ・ブランディシュカ
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02 荷物のように運ばれて



 眠っている間に、どこかへ移動したらしい。

 私は袋から出されていたようだ。


 腕には鎖が繋がれていた。

 どうやら奴隷になったらしい。


 私は、馬車の中に荷物の様に詰め込まれている。


 周りには、同じような歳の子供がたくさん。


 彼等も、攫われてきたらしい。


 環境の変化について行けず、泣き出す者もいるし、悲嘆にくれる者もいた。

 中には、幼すぎて事態を把握できていない者もいた。


 その方がきっと、幸せだろう。

 ある意味羨ましい。


 幸せを知らなければ、不幸になっても分からない。

 何も把握できなければ、そもそも不幸という存在すら知らないまま。



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