桃色の草原
エリュシアンという名前の男が歩いている
地獄へと向かう道だ
再び地獄へと向かう彼は決意に満ち溢れた目をしていた
「おい地獄王!」
「なんだ」
「貴様の父上が死んだと聞いたが 殺したのは貴様か?」
「だったらどうするというのだ 我と貴様の実力差では負けは目に見えてるだろう」
「ああそうさ だがな私をここで殺せば黄昏は貴様が犯人だと突き止めるはずだ」
「そうか 月光の件を見て分かる通り私には父上を殺す動機がない」
「そうか....あたりと思ったがこれ以上詮索してもダメだろうな」
「帰るのか 終末」
「ああ またな アクゼリュス」
そう男は言うと確信に満ち溢れた目で帰っていった
その日の夕暮れ時
また同じ草原に男は立っていた
「さて一晩が経ったがどうだ」
「地獄王は黒だな 反応が怪しい」
「了解 あの後俺はユルドグをあたったが白だ」
「そうか じゃあアクゼリュスの線で行くとするか」
「ああ この件はどちらかが死ねば天界姫様に報告をしよう」
一方地獄では
「ふふ....ははははは!奴らめ 我が千里眼を使えるのを忘れてるようだな さて厄介な...黄昏と手を組まれては...そうだ あの手を使おう」
アクゼリュスは窓へ向かい高笑いを木霊させた