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黄昏時の草原で
夕暮れ時の丘の上に1人の男が黄昏ていた
血飛沫を被ったかのような赤色の白衣を着た美しい色の神を持つ青年だ
男は丘から何処か遠くを見つめるように座っていた
その丘から少し離れた草原の中に1人の男がいる
あまりにも普通なその青年は丘の方を見つめている
草原に異形の不定形生物が湧き出るように出てきた
それを見ると草原の男は丘へ向かった
それを見ると丘の男は草原に向かい歩き始めた
2人は会うと話をし始めた
「水王様の話は聞いたか」
「ああ勿論だとも 目撃者が全て死に絶えてるからわからないが水王様が失踪したそうじゃないか」
「その通りだ さて君の見解を聞こう」
「私の見解かい? あの男は寿命で死ぬようなタチじゃない つまり死因は神殺しの剣によるものだろう」
「なるほど そこまでは一致か さて犯人は誰だと思う? 俺はユルドグに一票だ」
「私はアクゼリュスだな あの男は最近少し様子がおかしい」
「ふむ アクゼリュスという線もあるか だがこの間の月光の件で話した時はまともに見えたぞ」
「それは私も同感だ」
そう2人は話すと別れ帰っていった