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ナオの幼少期
男性にいやらしい目で見られたのは、小学校一年生の時、体育の授業前の着替えの時間でした。よく覚えています、その時私は、変身ヒロインのバックプリントショーツを履いていました。ズボンを脱いだ時、真後ろの席にいた男子生徒、これがお調子者でしたが、彼がまじまじと、私のショーツに包まれたお尻を凝視していたのです。だけど、私は恥ずかしがるどころか、彼をかえりみて、にっこり笑いました。すると、彼は叫びました。
「茨木、汚いパンツ履いてるぜ」
さすがに我慢ならなかったけど、私はわざとらしく叫び声を挙げたのです。
「きゃあ、見られた! 見られたよ!」
すると、彼はうろたえ始めました。女子生徒達が一斉に叫び声を挙げて、こう言ったからです。
「きゃあ、私達もアイツに見られちゃうよ!」
初めて男性をやり込め、また性的欲望の目で見られた日でした。
「茨木さん、下着へのこだわりを持つようになった経緯は?」
「これからお話しします」
ナオはきりっと表情を整えた。