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ナオ、語り始める
私は茨木ナオ。現在二十三歳で、経歴はK大学の文化人類学部出身です。何でも一番でないと済まない、と言った訳ではないですが、自意識過剰な一面があります。高校は名門校でしたが、私は学年の中でも下位にあり、ゆえに皆が敵、及びライバルに思え、対抗心を燃やすあまり、疲れてしまったこともあります。対抗心からの、夜を徹しての勉強、そしてストイックとも言える過密スケジュールを組んで、集中し過ぎた結果、神経過敏となったのです。この時は、まだ馬鹿な決意には至りませんでしたが、今思えば一つの兆候だったかも知れません。
下着への興味とこだわりは、幼児期にまでさかのぼります。おませだったんです。何せ幼かったから、まだ女性としての恥じらいが無く、お気に入りの近所のお兄さんに、よく見せびらかしていました。自分の女性としての魅力は、幼女でも気付いているそうですが、私は意識していました、十二分に。さておき、私は幼い子供の頃から気付いていました。下着に、女性の色気や魅力を高める力があることを。男性にいやらしい目で見られた、最初の体験を話します。