プロローグ
初めまして。甚八と申します。
今回「小説家になろう」初投稿となります。
見切り発車に始まったこの作品。
メインとなる内容も漠然とし細かな内容も決まっていませんが楽しんでいただければ幸いです。
世界は歓喜に満たされていた。
有史以来、人類を脅かしてきた魔王を勇者が討ち果たした。
長い戦いを経て人類の天敵を倒した勇者達一行は世界の中心と言われる神聖王国に凱旋。世界を上げてのパレードが催されている。
戦場から帰って来た兵士は家族と、友人と、恋人と喜びの涙を流し。
騎士はパレードに華々しく並び。
勇者たちはその中心で脚光を浴びていた。
パレードは目的地である神殿前の広場に辿り着く。
歴史深い神殿を背景に最高司祭を中心に人類同盟に属する各国の首脳陣が英雄達の帰還を待っていた。
勇者達は乗っていた馬車から降りて司祭の前に並ぶ。
各々胸を張り己の成した功績を誇っている。
「有史以来、魔族は我々人類を虐げてきた」
等々と司祭の演説が始まる。
「多くの人が故郷を失い、国を、友を、恋人を、家族を。何人も奪ってきた魔族。
そしてそれを支配する魔王はついに此処にいる英雄たちがついに討ち果たした!!」
式典の信仰していた儀典用の正装をしている神殿騎士が勇者達に立つように促し壇上に導く。
「中でも魔王討伐の立役者である勇者達の偉業たたえるべく、此処に迎えられることを大変喜ばしいことで・・・」
式典が粛々と進んでいく。
司祭の演説も最高潮に達し、勲章授与の準備が始まる。
神殿騎士が勲章を台座に乗せ壇上に上がったところで俄かかに首脳陣の並ぶ席が騒めきだす。
騒がしくなっていたのは勇者を輩出した国。オラシア王国の国主、シュレイマン二世が臣下からの報告に驚いていた。
「それはまことなのか?」
首脳陣が並ぶ主賓席に座るシュレイマン二世は静かに問い返す。
座席の後ろに控えた臣下の言葉は信じられないものだった様にかつ表情に出さないよう気を付けながら。
両隣に座る他国の首脳は驚愕しながらも冷静を装いながら聞き耳を立てる。
「は。現地で多くの者が目にしています」
「グルガ大尉が魔王城から戦利品を含めた物資を強奪。旗下の大隊と共に行方をくらましました」
走り書きのようなものなので誤字脱字、読んでて分からない箇所があればどんどん指摘してください。
可能な限り修正します。w