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真子姉ちゃん

真子が真斗の家に来たのは、用事があったからだ。


しかしドアを開けて飛び込んできた光景は…

真斗がベットの上で真子を抱いている様子だった…。


「二人共…何やってんの…!?」


それを聞くと二人は驚いて真子の方を見る。

「お姉ちゃん!?」

「お姉さん!?」


真子は真斗の姉だが、真琴にも姉のように接してきた。


真子は真斗に会話を聞かれないように真琴に近づいて…

「…真琴ちゃん、お風呂入ろっか?」

(話をきちんと聞くには真斗がいないところがいいわ、

だからお風呂で話を…)


「真子さん、お風呂ですか?」


「ええ、そうよ。

真琴ちゃん汗かいてるし…ねっ?」


「でも…

ボク着替えが…」


「下着はあるんでしょ?

真斗の服を借りたら?」


「うん…」


(さっきから、

姉ちゃんとマコ…

何をコソコソと話してんだ?)


「姉ちゃん、マコと何話してんの?」


「これから、お風呂入ろっかって話よ。

…ところで服ない?」


(えっ服、なんで?)


「…真琴ちゃんが着るのよ」


「ああ、そうゆうコトか…。

風呂なら今から沸かすけど…」


「沸いてないの…

じゃあシャワーでいいわ。

いこっ真琴ちゃん。」


そう言って真子と真琴は風呂に向かった。


「真琴ちゃんの服、ちゃんと用意しといてね〜」


「分かってるよ…」




「久しぶりね…

真琴ちゃんとお風呂に入るの…

(シャワーだけどね)」


「そう…ですね。」


「…真琴ちゃん、

前みたいにして欲しいな〜」


「えっ…えっと…

…お姉ちゃん、

久しぶりだよね…。」


「そうね〜、

いつぶりだっけ?」


「確か…お姉ちゃんが新婚旅行の時以来…だよね」


「そうね…もうそんなに前なのね…

ところで、真子ちゃんから言ったの?」


「…気付かれちゃった。

ボクが寝てるときに、真斗がベットに連れて行ってくれて…そのとき抱っこされて…たぶんブラのヒモに気づいて…」


「それで…

押し倒されたのね ?」


「えっ…違うよ〜。

真斗がそんなコトする訳ないじゃない〜」


「…それもそうね。」


「その後にボク、パーカー着てて、暑いからって脱がせてくれたときに

…Tシャツ越しから胸を見て

…それで気付いた見たい。」


「なるほどね…。

いくら鈍感な真斗でも…体の変化には気付くわよね」


「それで…ボク、

どうしたら真斗が喜ぶかなって思って…」


「そっかぁ…

でも真琴ちゃんはそのままでいいわよ」


「えっ?でも…」


(面白いコト思いついた!)

「ねぇ真琴ちゃん、

実はね…真斗って、妹キャラとかロリコンが好きっぽいのよ。」


「…ロリ…コン?」


「えっとつまりね…

童顔で胸があんまりないコが好きみたいってコトよ」


「…それって、ボクのコト?」

真琴は自分の胸を見ながら言った。


「………」


「お姉ちゃん?」


「…ごめんね…

私つい…」


それから二人は無言のまま、体を洗って風呂を出た。


「本当にごめんね…」


「…許してあげるよ…」


「本当に〜」


真子は嬉しさのあまり真琴に抱きついた


…二人は裸のままで。

「ちょっ、お姉ちゃん!?」


「許してくれてありがとね…」


「うん…」

(ボク、真斗にもっと好きになってもらえるように頑張るからね…)


「真琴ちゃん、ズボンは?」


「うん、置いてきた」


(えっ…置いてきた!?)

「じゃあ真斗に…」


「ダメ!

だってボク、約束したから…

真斗に下着姿見せるって…」


そう言って真琴は、ドアの前に立つ。




「おっせーなぁ二人共…」

真斗はテレビを見ながらさっきのコトを考えていた…。


(しかしあそこで姉ちゃんが来なければ…ああ〜もったいねぇなぁ。

でも、

俺ってまだ膨らみしか見てないよなぁ

…何ですんなり受け入れられんだろ?)


「真斗…いい?」

ドア越しに真琴の声が聞こえる。


(真琴…あっ服か…)


「服なら姉ちゃんに取りに来てもらって…」


真斗がそう言っていると、ドアが開いた。


そこには下着姿で、顔を真っ赤にした真琴が立っていた。

「どう…かな?」


「!!…うっ…」

真斗は真琴の下着姿を見たとたんに、鼻血を大量放出して倒れた…。


「真斗!大丈夫!?」

心配して抱きしめる真琴

…彼女の目には涙が…。


「あーあ…大丈夫よ、真琴ちゃん。」

リビングに来た真子が呆れながら言った。


「…大丈夫なの?」

真琴は半泣きだ。


「大丈夫なのよ…

ホラ」


「う、うう…

びっくりしたぁ!

いきなりなんだよ

マコ!?」


「ホラねっ」


「……ウソでしょ!?」


真琴はそう言って真斗をキツく抱きしめていた…。


「ってマコ…

ちょ、苦しい…」


「えっ?…ああ!。

…ごめんね…ボク力強いから…って

…どうゆうコト!?」


「えっと…」


「…私が説明するわね。

…あれは暑い夏の日のこと…」



数年前のある夏の日のこと、真斗がまだ一人暮らしをする前…。


「暑いわね〜

そうだ、水浴びしよっ」

そう言って真子は風呂場に向かうと

水風呂に入っていった…


家には真子と真斗の二人しかおらず、

真斗は部屋にいた。


「…うーん、暑いなぁ〜。

こんなときにエアコンは壊れるし、

扇風機も壊れるし…暑い!」


そう言って真斗は

うちわを仰ぐ。


(ん…待てよ…暑いなら水浴びすればいいんだ!)


「よし!決まりぃ〜」

そう言って真斗は着替えを持って風呂場に向かった。


ガラガラッ


勢いよく扉を開ける真斗…その目の前には、下着姿の真子が…


「ね、姉ちゃん!?

…うっ…」


「ちょ…真斗!?

…大丈夫!?」


真斗は大量の鼻血を出して倒れた…。



「……と、

まぁこんな事があってね。」


「…ってことはボクのコト…」

(ちゃんと女の子として見てくれてる?)

「当たり前だろ…

じゃなきゃあんなコトにならねぇよ…」


「よかったわね、

真琴ちゃん!」


「はいっ!」


真琴は隣の部屋で着替えています。


「……ところで姉ちゃん」


「なによ?」


「わざわざ風呂入りに俺んとこ来たの?」


「えっ…ああ!

忘れてた…

真琴ちゃんを連れてくるようにお母さんに頼まれたのよ」


(えっ母さんに!?)

「知ってたんだ…」


「そりゃあもちろん、真琴ちゃんはちゃんとメールを送ってきたからね」

(あと荷物もね)


「…しっかりしてんなぁ」


「真斗がしっかりしてないだけよ…

普通なの!」


「真斗、お姉ちゃん…着替え終わったよ?」


そう言って真琴は扉の前に立っていた。


(俺の服…だよな?)

(やっぱり女の子ね〜)


「どう…変じゃないかな?」


「うん、可愛いよ」


「よく似合うじゃない」


「よかったぁ!」


真琴はジーンズに赤いのチェックのシャツを着ている。


「そういえば、

もう一枚色違いがあったわよね?」


「えっ、まさか俺に?」


「もちろん、

他に誰がいるのよ?」


「早く着てきてよ

真斗?」


(うっ、可愛い…)


「…わかったよ…」


そう言って真斗は隣の部屋で着替える。


「これでいいか?」


「うん!

色違いだぁ〜」


「やっぱり真琴ちゃんの方が似合うわね…」


(俺の服だってば…)


「…じゃあ行くか」


「うん!」


「えっと…

真琴ちゃんは私の後を付いてきてね」


「はいっ!」


そうして俺達は実家へと向かった。


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