アパートと畳
2人は真斗の住むアパートに着いた。
真斗はスクーターを駐輪場に停めて、
真琴の元に行く。
「マコ、俺んちはこのアパートの2階のハシで205号室。
それで、軽トラは…
まぁ適当に停めといてよ。
おばちゃんに言っとくからさ。」
「うん、じゃああそこに停めるね。」
「あ、カギ渡しとくから入っといて。
俺はおばちゃんに今から言いに行くからさ。」
「うん…」
(おばちゃんって大家さんかなぁ?)
真琴は軽トラを止めて、真斗の住む家に向かった…。
(へぇ~意外ときれいなアパート…
真斗の家ってどんな風かな?
…大体予想はつくけどね)
(…205号室…)
「ココだよね…」
そう言って真琴はガキを開ける。
…ガチャ
へぇキレイにしてるじゃん。
リビングはどうかな?
…そこは、昭和なニオイ漂う部屋だった。
(えっ…
意外とキレイにしてる…
ボクが掃除してあげようと思ってたのに〜)
「畳っていいよね〜」
そう言って畳に寝転がっていると真琴は夢の世界に行ってしまった…。
「じゃあ、そうゆうコトでおばちゃん、よろしく〜」
そう言って真斗は大家さんと別れて自分の家へ…。
「マコ、いるか〜」 そう言って家に帰って来た真斗はドアを開けた…
そこには、畳の上で気持ちよさそうに眠る真琴の姿が…
「オイオイ…ドアの前で寝るなよな…。」
(マコの寝顔可愛いな〜…。
…寝顔見てる場合じゃないな…とりあえず俺のベットに…)
「よいしょッと」
真斗は真琴のベットに移動させるために抱っこした…
(あれ?意外と軽い…ちゃんと食ってるかな…
てか…背中にあるヒモらしきものはなんだ?)
「そーっと…起きないよな?」
真斗はベットに行くと、
真琴を起こさないようにそーっと降ろす。
(しかし…何でパーカー着てんだろ?)
真琴は大きめのパーカーを着ていた。
「…意外と汗かいてるな」
(ベットが汗だくになっちまうな…
とりあえず脱がそっか?)
真斗はパーカーのジッパーを開ける
すると黒いTシャツの胸の所に小さな膨らみが…
「えっ…胸のとこが膨らんでる!?
…まさか…女?」
(はは…マジかよ…
俺はずっと勘違いを…)
真斗は今までのコトを思い出すと…
無意識のうちに涙が溢れていた。
「マコ、ごめんな…ずっと勘違いしてて…
ごめん…」
そう言うと真斗はいつの間にか真琴の上で眠っていた。
「あれ…ボク寝てた?」
そう言って目が覚めた真琴。
(なんか…重い?
って…真斗!?
そういえばボク、畳に居たはずなのにベット?)
「ありがとね真斗」
そう言って真琴は真斗の頭をそっと撫でる。
すると真斗が起きた。
「うーん…
俺、寝てた?」
(なんか気持ちいな)
状況を知った真斗は顔が真っ赤になった。
「真斗、どうしたの?
顔が真っ赤だよ?」
「その…だって俺…
マコの胸の上で…」
そう、真斗の頭は真琴の胸の上にあった。
「ボクは大丈夫だよ」
(だって真斗が…
やっと気づいてくれたから…)
「…ごめんな…
ずっと勘違いしてて…」
そう言って真斗は真琴をベットの上で抱きしめた。
「うん…
ちゃんと見てみる?
…ボクの体…」
「…その…
しっ、下着だけ…」
「それだけでいいの?」
(うっ…ヤバい…)
「真斗はボクの体
…見たくないの?」
(みっ、見たいケド…)
「マコ、俺は…
正直言うと、見たい
…ケド…
今はやめとく!」
「なっなんで!?
…ボクのコト嫌いなの?」
「す、好きだけど…その…だからこそ!
…大切にしたいんだ」
「真斗…」
(変わってないね…
ボクは真斗のそうゆうトコが好きなんだよ)
「じゃあ…ボクのコトぎゅっとして?」
「いいよ…」
真斗はベットの上で真琴をぎゅっと抱きしめた…。
しかし、
その光景を目の当たりにした人物が…
「二人共…何やってんの…?」
二人の前に現れた人物とは…!?
「…ねっ姉ちゃん!?」
「お姉さん!?」
真斗のお姉さんの真子でした。