真琴のバイト探し
尚人との会話で、
俺は思ったコト聞いてみた
『レース等の資金はどうしているのか?』と…
「えっ…それは」
マコは少し驚いた、
いままでその話はあえてしてこなかった…
でも尚人の一言が引っ掛かった
『なんかヤバイことヤってないか?』…と。
「真人が、ボクの立場だったら…どうする?」
…俺だったら…?
「なんとかする。
…でも多分、母さんとか姉ちゃんや陸兄に頼りっぱなしだとおもうけど…」
「そっか…
ボクのお父さんの役職って話したっけ?」
「確か、会社の重役って…」
「今はね、CEOになったんだよ…分かる?」
…なにそれ?
全然わからん…
俺、英語苦手だしな…
「日本語で言ってくれ…」
「最高経営責任者
…つまり、社長だよ」
…確かスゴい大企業だよな…
そこの社長!?
…つまり社長令嬢ってヤツか?
「…マジでかよ。
あれ?…でも確か…
生活費はあんまり出せないって…前に」
「それはね…お父さんにね
『生活費は自分でなんとかしろ』
って言われてて…」
なるほどな…
でも、それってバイトしろってコトだよな…。
「うーん…
バイトは心配だなぁ」
「何で? 真人に頼りっぱなしだし…」
「イヤなんだよ…
マコって可愛いからさ
変なコトされそうで…」
「そうかな?
たぶん大丈夫だと思うけど…心配し過ぎじゃない?」
本音と建前とゆうコトバがある…
確かにマコは可愛いだが…強い。
手を出そうとした男はあっという間にヤられてしまうだろう…
つまり変なコトをされる心配はほぼ無い。
俺が心配なのは体だ
…いくら強くてもマコは女の子…レース活動とバイトと家事の両立…
(マコは家事をあまりさせてくれない…)
体が大丈夫なのだろうか…無理をしてレース中に事故でもしたら…
無傷では済まないだろう。
マコは俺の目をじっと見ていた…まるで俺の考えを読み取るように…
「わかったよ…
レース前とかはやめとく。
…その…一緒に探してくれないかな?
…まだ決まって無くて…」
それから小一時間
情報誌とのにらめっこが続いた…
「…無いね…」
「ああ…そうだな…」
無い…田舎だからなのか?
確かに市内に行けば、
たくさんあるんだけど…
不安だし…それに…
「ねぇ…
何で高校生って雇ってくれないトコ多いのかなぁ?」
市内のバイトは高校生をあまり雇ってくれない…
「良くないからだろ…
変なコトする奴らのせいで。
(冷蔵庫の中入るとか)
あと、家から遠いし」
ピロリラリ~
「あ、電話だ…あれ?」
「この音はボクのだよ…
もしもし、真琴です…」
(真琴に電話って珍しいな、誰からだ?)
しばらくして
通話を終えるとマコは…
「行くよ!
バイト見つかったんだ」
そう言って俺の手をつかみ車に乗せる…
果たして何処に行くのか…
てか…何のバイトだよ?




