一緒に…2
「ねぇ二人とも…コレは一体どうゆうコトかしら?
真人、きちんと説明してもらうわよ!」
(…姉ちゃん怒ってるなぁ…)
「ねぇお姉ちゃん、
真人に聞いて説明出来ると思う?
…ボクの下着姿で失神しちゃうのに…」
「…それもそうね…
マコちゃん説明してよ」
「昨日はね、ボクの方からお風呂に誘ったんだ。
それでボクが湯船に入って待ってたら…
ボクの裸見て、
鼻血出して倒れちゃったんだ。
慌てて支えたんだけど…そのときにおっきくなったアレが当たっちゃって…
思いっきり頬っぺたを叩いちゃったの。
それで疲れちゃって
…そのまま二人で寝ちゃったんだ」
そう言ってマコは姉ちゃんの目を真っ直ぐに見て…
「だからね、真人は悪くないよ。
ボクもちょっと軽率だった、
真人だって男の子なんだから
…少しは警戒しなきゃ襲われちゃうよ」
「分かってるならいいわよ。
…真人、何で真琴ちゃんだとダメなのよ?
私とか優美なら平気でしょ?」
「うーん…何でだろ?」
「…ねぇ真人、ボクは焦ってたのかもしれない。
だってレースが本格的に始まったら、
二人でゆっくり出来ないもん」
「確かにね…
私も少しやってたから分かるんだけど…」
ピンポーン…
「誰だろ?
…ちょっと出てくるわね」
「あれ、真子先生…
真人いる?」
「うん、居るわよ。
まぁ、入ってよ」
「いや、真人とちょっと仕事の話が…」
「…私達がジャマってコト?」
(あ、忘れてた…
尚人が仕事の話で来るんだった…)
「マコ、ちょっと出てくる」
…とりあえず家を出て、サテンに入る。
「なんで先生が居るんだよ…」
「なんでって…姉ちゃんだしな…
朝、突然来た」
「てか、忘れてただろ?
いいよな~
真琴ちゃんとずっと一緒に居られて…」
「言っとくけどな、
まだ手出してないからな」
「…もうすぐ一ヶ月経つんだろ?
もしかして真人…」
「断じてホモじゃないからな 。
それに、手出してないだけだし」
「もしかして…一緒に寝たりしてんのか?」
「まぁ…でも雛祭りはさすがに別だぞ」
「…雛祭り?
なんだそりゃ、まだ時期じゃないだろ」
「そっちじゃなくて、
女の子の日ってコト…
分かるだろ? 」
「…あの日ってコトか。
変わった呼び方だな…
初めて聞いた」
「姉ちゃんがさ
『真人、女の子には月に一度大事な日があってね。
…雛祭りって言うのよ?』
…って昔教えてもらってそれでな」
「…普通、『あの日』とか『女の子の日』じゃないか?」
「ああ、
ちょっとからかっただけみたいだけどさ…
そっちで覚えちゃってついな…」
そのあと、これからの話をして、サテンを出る。
「免許かぁ、俺も取らなきゃな…」
「陸兄に話しとこっか?
二人で取ろうぜ」
「なるべく安くな…
でも、クルマどうすっかな。
…真人はどうするんだ?」
「俺さ、もう有るんだ。」
(金はこの前払ったし…もうすぐ納車かな)
「ええっ…マジでか?」
「ああ、マジ。
たぶんもうすぐ納車だからさ…」
「…普通のクルマじゃないんだろ?」
「うーん…
昔は普通のクルマだったんじゃないかな?」
「昔って…やっぱな。
真琴ちゃんのクルマとか先生のって普通じゃないしな…
先生は古いミニだし、
真琴ちゃんはマーチだけど、ロールゲージとかバケットシートとかブースト計…普通のマーチじゃないだろ」
「ああ、スーパーチャージャーが付いてる」
「…アレでレース出るのか?」
「うーん…通学に使ったりしてるから、
普段使い出来るクルマ。
たぶんアレで走行会ぐらいかな?」
「あんなスゴいのでか…
ってかさ、
…資金はどうなってんだ?
素人の俺から見てもけっこうな金掛かるだろ…」
「そうだな…
マコの叔父さんとか親父に出してもってんだろうけど…
よく分かんないな…」
「大丈夫かよ…
もしかしたらヤバイことヤってないか?」
「なんでそうなるんだよ…後で聞いてみる」
(気になってたしな…)
尚人と別れ家に帰ると…
「あ、お帰り真人。
お姉ちゃん帰ったよ」
「何しに来たんだ?
こんな早くに…」
「この前来たときに忘れ物したんだって」
(…よく物置いてくんだよな…)
姉ちゃんは家に来たときに、
だいたい何かを忘れていく。
それは、ハンカチなどの物だったりならいいが…
ヒドイときにはケータイや財布を忘れていく…
困ったものだ。
「…今日は何を忘れてったんだ?」
「んとね
ETCカードと目薬」
…ETCカードは初めてだなぁ
「いつ気づいたんだ?
まさか、ゲートで渋滞起こしてから…とか?」
「うーん…惜しいね。
高速に乗る直前に気づいたんだって
乗る直前に気づいて良かったわ
って言ってたよ」
…ホント困ったものだ …




