NS250R
マコちゃんが転校してきてしばらくしてからの話です。
隣のマコはスヤスヤと夢の中。
時間は深夜零時少しを回ったところだ。
「よし、ヤるか」
俺はこっそりと着替えてベッドを出る。
そして、家から少し離れた所で
エンジンをかける。
キュルルル…パゥン!
「…よし、アイドリングも安定したな」
そして俺は静かに闇の中へと滑り込む。
国道は、この時間帯は道が空いていて取り締まりもない。
俺はギヤを一つ落とし回転を上げ、アクセルを開ける。
パィィン!
5、6000回転辺りだろうか、狂ったように加速を始める…すぐにレブ付近になりシフトアップ
まだ加速をやめない…
「やっぱスゴいな!
NS250Rは…」
その時、一台の車に追い越される。
初代のNSXか…
「速いな、何キロ出てんだ?」
(まてよ…この先は…
ブ、ブレーキ!)
思いっきりブレーキを掛けると…
「あ~あ…ありゃ免停かな?」
前の車がオービスを真っ赤に光らせた…
(気づいてよかった…
てか、借り物だしなコイツ)
そう、俺は色々あってやっと二輪の免許が取れた。
それで陸兄にバイクを探してもらっている、
コイツは陸兄のバイクで貸してくれたんだけど…
法廷速度では走れないようなヤツで、夜中や早朝にこっそりと乗っている。
ちなみにマコには、自分のバイクで走り出すまではナイショにしておくつもりだ。
(うーん、気持ちよかった…)
しばらく走って家に帰るとシートを掛ける。
そしてまた、ベッドに戻る。
(マコ…寝てるよな?)




