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進路のコト

なぁー

真琴ちゃんが付き合っているヤツって誰だよ?


あれから、

何人ものヤツに聞かれた…


今日は半日なので俺とマコはサニトラで家へと向かっていた。


「あ~あ…

マコがあんなこと言うから、

バレちゃったじゃん」


「ゴメンね。

でも、いずれ分かっちゃうだろうし…」


…まぁ…そうだよな。

とりあえず、

同棲してるのはバレてないし

…まぁいっか。


「そう言えばマコ、

姉ちゃんに呼ばれてなかったっけ?」


「うん

夕方家に来て、ボクの進路調査するんだって」


「そっか、

俺もそろそろ決めないとな…」



その後、家で昼飯を食べ、なんとなく横になると…


「真斗!」


…耳元で名前を呼ばれた。…耳痛い…


「あれっ?…姉ちゃん」


「あれ?…じゃないわよ

…真琴ちゃんに聞いたわよ。

…お昼食べてから寝ちゃったって

…もう…太るわよ」


…外を見てみると真っ暗だった…


リビングに移動してテーブルに座ると…

「それじゃマコちゃんに

…これを書いてもらおっかな」


そう言って姉ちゃんが取り出したのは、一枚の紙だった。


「あ、これって…」


「そう、進路希望調査書よ

…真斗が無くしたやつね」



…しばらく経って…


「お姉ちゃん、書けたよ」


「うん、えっと…


…ちゃんと考えてるのね~

真斗とは大違いね」


「…俺のことはいいってば!

…で、なんて書いたんだ?」


…そこには自動車系で有名校の名前が…

「…入れるのか?」


「大丈夫よ。

真琴ちゃん、成績良いし、実力あるしね」


「とりあえずだからね?


まだ、ハッキリとは決まってないかな…」


「うーん…でも、

働きながらレースはキツいしね。


まぁ、時間はあんまり無いんだけど…

焦って答えを出すよりじっくり考えた方がいいし…

とりあえずこれで出しとくからね」


「うん。

…ところで真斗は何て書いたの?」


…俺?


「ああ、真斗はね…」

そう言って姉ちゃんは一枚の紙を取り出す


「あ!これって…」


「そ、真斗の進路調査書よ。」


…なんで今持ってるの…


姉ちゃんが帰った後、一通りのコトを済ませ

テレビを観ていると…


「ねぇ真斗?

アレに書いてあったコトだけどさ…」


「尚人の兄貴のトコで働くってやつ?」


「そう、

どんなことするの?」

そう言ってマコは隣に座る。


「基本的には…

まだハッキリとは決まってないな。

でも家の中で出来るコトだろうし…

家事とかは大丈夫だな」


「大丈夫って…

それってボクがいないってコト?」


「マコが大学とか本格的にレースをやり始めたら家にいないことが多くなるだろ?」


「うん、

でもボクは…その…」


「もう気持ちは決まってるんだろ?

…俺のことはいいって、

マコのやりたいことをやればいい」


「それじゃあ不公平じゃない?

ボクはやりたいことが出来るけど真斗は…」


「マコってさ、積極的な割には変なとこ気にすんだな…

俺はやりたいことをやるつもりだし、

不公平とか思ってない。


俺は、

夢に向かっていくマコを支えたい…そう思ってるだけだ」


「…それじゃボクは…真斗の為に何が出来るの?」


そう言って涙目になったマコは可愛かった…

いや、いつも可愛いケドさ


(撫でたいっ!)

…そう思った時にはすでに撫でていた。


ナデナデ


マコの頭を撫でていると

まるで子犬のように甘えてくる…幸せそうな顔で


俺はマコの頭をいつまでも撫でていたいと思った。

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