優希さん
「マコ、
どうゆうこと?」
家へ帰る車内で俺はマコに問いかける。
けれど、
マコは俯いたまま…
(…なんで兄貴に言わなかったんだよ…)
「まぁ、後でゆっくり説明してもらえばいいよ。
な、真人?」
「…うん…」
静まりかえった車内には、
無機質にラジオが流れていた。
「じゃ真子を迎えに行ってくる」
そう言って家を出ていった陸兄
…マコと二人きりだ。
…沈黙…
それを破ったのはマコだった…
「…もう、
一緒に暮らせないのかなぁ…
ボクはどうしたら…」
そう言ってマコは泣いていた…
始めて見た
マコの泣き顔…
俺は
マコ抱きしめる。
「…話してくれないか?」
マコは頷いてワケを話し初める。
「お兄ちゃんはね、真人と暮らすことを反対してたの。
お父さんと優希さんは賛成してくれたんだケドね…」
(…普通反対だろ…
なんで賛成したんだろ?)
「でね、始めて…
秀兄とケンカしたんだ。
それで…」
ピンポーン
「…話の途中なのに…」
「俺が出るよ…
はーい」
ガチャ
…ドアを開けると、小さい女の子がいた…
「…えっと…」
「あなたが真人くん?」
(くん…って?)
「そうだけど…」
「あ、優希さん!」
「えっ…
この人が秀真さんの奥さん?」
(…どうみても中学生位の女の子なんだケド…)
「小さくて悪かったわね
…145センチよ…」
(なんで分かったの…?)
「優希さん、
何でココに?」
「秀に聞いたのよ。
後で来ると思うわ」
「秀兄に…」
「あの後ね、秀が真子ちゃんに電話して確めたのよ。
…だから、ココに真琴が居ることも、
真人くんと暮らしてることも知ってるわ
…だから大丈夫よ」
そう言って優希さんはマコを抱きしめる。
(なんか姉妹みたいだな~)
ピンポーン
「秀かな?」
「ボクが出るね。
…優希さんありがと
落ち着いたよ」
「よう、真琴ちゃん!」
「尚樹くん…どうしたの?」
「ん、ちょっとね。
…誰?」
「えっと、
ボクのお兄ちゃんの…」
「優希よ。
私、真琴ちゃんのお姉ちゃんなの。よろしくね」
「えっと…よろしく」
(中学生ぐらいかと思った…)
俺は自室に戻り、尚樹にワケを話した。
「なるほどな…
真琴ちゃんが兄貴とケンカか…」
「まぁ、それは…
ほぼ解決済みなんだけどさ…
なんで優希さんも日本に来たのか気になるんだよな~」
「夫婦だからじゃないか?」
「うーん…
なんかそれだけじゃない気がするんだよなぁ…」
「まぁ、そのうち話してくれるんじゃないか?」
「そうだな」
ピンポーン
「はーい
私が出るわね」
「ワリイ遅くなった!」
そう言った陸兄の目の前には優希さんの姿…
姉ちゃんと優美ちゃんも一緒だ
「優希さん!
お久しぶりです。」
「優希お姉ちゃん!」
「久しぶりね。
優美ちゃん可愛い~」
そう言って優希さんは優美ちゃんに抱きついた。
「お姉ちゃん、苦しい…」
「あ…ごめんね、つい…」
そんな優希さんをみて
マコが…
「…優希さんはね…
可愛い子を見るとつい抱きしめたくなっちゃうの…」
と
こっそり耳打ちしてくれた。
…俺は、マコが優希さんのコトを
お姉ちゃんって呼ばないワケが分かったような気がした…
しばらくして…
秀真さんが来た。




