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サーキット2

パゥゥン!


甲高い2ストの音

オイルの匂い…


(スゲェ…)

「マコ、ホントにコレに乗るのか?」


「ウン!

これでもおとなしい方だけどね」



ミッションカート

KX125改

推定30馬力オーバー


「じゃあルールを説明するぞ。

この一周750メートルのコースを先に三周した方が勝ち。

それで二人には差がありすぎるから、

ハンデだけど…」


「俺は要らないですよ。

マシン以外は同じ条件で

って言うのがうちのきまりですから」

(まぁ、俺の圧勝だろうけどな。

所詮、女には無理なんだよ…

男と張り合うのはな!)



(ふーん…以外と律儀なんだ。

…でも、その余裕が命取りになるんだよね)

「じゃあ始めよっか。


ボクは山本真琴

全米スーパークラスのチャンプ

よろしくね」


「…俺は小篠 豊

日本ジュニアクラスのチャンプ

よろしく」

(…全米チャンプ?

どーせハッタリだろ…)


二人がピットから出てウォーミングアップをしている間、

俺はコースが見渡せる場所にいた…


「マコ…大丈夫かな?。

まぁ、実力は確かなんだろうけど

…やっば心配だな」


そんなことを独り呟いていると、

隣に背の高い20代後半位の人が…


その人は昔、

ドコかで見たような…


「やっぱしこの辺は

変わってねーや…


…あれっ?」


その人は俺に気付くと、なんだか驚いたような顔をして

「久しぶりだなぁ~

元気だったか?」


「えっ?

…やっぱりドコかで…」


「あ、そっか。

あれから10年経つからな

…覚えてないのも無理ねーか。


真子ちゃんは元気か?マー坊」


…マー坊…

この呼び方をするのは…

「マコのお父さん?」


(ん、親父?

…マー坊って

親父に会ったことあったっけ?)

「俺、真琴の兄貴だけど…」


「えっ!」

(…俺はマコに続いて

マコのお兄さんまでも勘違いを…)



(マー坊

やっぱ勘違いしてたな…


あん時、俺って高校生だったし…

二人から見たら親父に見えたのかもな…)


「いいよ俺のコトは…

でさ、真琴は今ドコだ?」


「えっと、レース中です」


「レース?あの二台か…


…何の為に日本に戻ってきたんだか…」


「何の為って?」


「真琴はな…

レベルアップの為に日本に戻ってきたんだ。


カートもあれの二倍位のやつで走ってたんだよ


だから真琴にとっては

オモチャみたいなもんだな」


「…ところで、

秀真さんは何で日本に?」


「俺は、真琴が日本に戻ってきたワケを知りたいんだ。


走りの為って言ってたけど、それだけじゃない気がする。

…それを確かめに、

俺は日本に来たんだ」

(まぁ、

仕事もあるけど…)



(マコが日本に来たワケって

…俺…だよな?)

「…マコが今、

ドコに住んでるのか知ってますか?」


「えっ?

真子ちゃんトコじゃないのか?」

(そう言ってたよな…)



「お兄ちゃんっ!」


「えっマコ!?」


「ちょ、真琴!

抱きつくなよ…」


「来てくれたんだね!」


「ああ、心配だからな」


「マコ、レースは?」


豊くんね、無理してボクについてこようとして

…クラッシュしちゃった」


「大丈夫なのか?」


「うん、でも…

弟子にしてくれって…」


「結構なコトじゃねーか。


とりあえずマー坊のトコで話聞くぞ真琴?」


「うん、

でも…何の話?」




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