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姉ちゃん家2

「なぁ真人?」


「ん、なに陸兄?」


俺は今、陸兄と風呂に入っている。


…なんやかんやあって

みんなで姉ちゃん家に泊まることになったからだ。


「明日は早いから、

夜更かしすんなよ?」


「えっ?何で?」


「…真琴ちゃんから聞いてないのか…

明日な、真琴ちゃんのクルマ探しに行くんだよ」


「クルマ?

でも、山下さんのトコで…」


「あのなぁ…

いつでも借りれたり

テストできる

ワケじゃないだろ?

…まぁ、月に二台ってトコかなぁ…。それに…」


「それに?」


「…車代が振り込まれてるしな…」


「えっ

…陸兄のトコに?」


「あ、

真琴ちゃんにはこの事はナイショだからな。」


「何で?」


「…ワケはわかんないけど、そう言われたんだよ。

…真琴ちゃんの兄貴から。」


「兄貴って…

秀真さん?」


「何で知ってるんだ?


ああ、そっか

最近こっちでも有名になってきたからか…」


「有名?

俺はマコに聞いただけだけど…」


「知らないのか

『クール秀真』を…」


「なにそれ、クール便?」


「いやいや…

冷静で計算通りの走り、それでいて熱い奴。

そんなことから、

この通り名が付いたらしい。

近々日本で活動を始めるらしいがな」


「…まさか…レーサー?」


「ああ、

アメリカではかなりの実力らしいぞ」


兄妹そろってレーサーかよ…


「二人共、

早くでなさい~」

…姉ちゃんの声だ。


「…出ようか…」

「…つい長湯しちまったな」



「二人共、遅かったわね。

何話してたの?」


「真琴ちゃんの兄貴のコトをな」


「そういえば明日、クルマ探しに行くんだっけ?」


「えっ、

姉ちゃん行かないの?」


「明日は用事があるよ。

優美が楽しみにしてるしね。」


「遊園地に行くんだよ。


…まぁ俺はチケットが無いから行けないし、

浩人君のお母さんちょっと苦手だしな…」


「そういえば浩人君てさ

…何でウチに泊まってんの?」


「ああ、それはね。

…浩人君のお母さん…

舞ちゃんはね。


夜のお仕事をしてるからなのよ」


「夜の仕事って…

水商売?」


「うん。

あの子、

シングルマザーでね…


あ、シングルマザーって分かるわよね?」


「それくらい分かるよ…


親父が居ないってコトでしょ?」


「まぁ、

そうなんだけど…」



ガチャッ


「二人を送ってきたよ~

あれ?

三人で何してるの?」


マコ、居ないと思ったら

…二人を送ってきのか…


「あ、真琴ちゃんにも

話さなないとね」


「ん?

お姉ちゃん、何の話?」


「浩人君のコトよ」


「うん、舞さん

シングルマザーで大変なんだってね」


「えっ?

何で知ってるのよ?」


「浩人君が迷子になった時にね、浩人君のお母さんが言ってたの

『シングルマザーだから、色々大変でね…』

って」


「そっか…

知ってたのね 」


「うん。

そういえば 真人

明日なんだけど…」


「ああ、クルマ探しに行くんだろ?

陸兄から聞いたよ」


「あれっ?

…知ってたんだ…。

せっかく驚かそうと思ったのに」


「うーん、真琴ちゃん

…なんかゴメンね」


「陸が謝らなくてもいいでしょ?」


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