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寝坊


「やっべ!」


朝、真斗は布団から飛び起きた…。


そう、彼は寝坊したのだ。


時計は4時45分を差していた

「くっそ…

あと15分しかない…」


彼の家から駅までは急いでも5分は掛かる、

とりあえず準備を終えて残りは6分ほど。家を出ながらメットを被り、

彼は急いで愛機のセルを回す


掛かれ‥掛かってくれ


彼の愛機は朝

掛かりが悪い…

しかし、その日はスグに掛かった。


「よし絶好調!」


彼はアクセル全開でカッ飛んでいく…。




「真斗遅いなぁ〜

ボクは10分前に来たのに…」


そう言ながら時計を気にする真琴。


…ビィーン キキッ。

「ごめんマコ!」

スクーターを真琴の目の前に止めて誤る真斗。


「真斗、遅いよ〜

ボク、10分待ったんだからね!」


そう言って怒る真琴を見て、真斗は思わず呟いた

「…可愛い…」


「えっ…ボクが?」

真っ赤になる真琴。


「えっと…その…」


(ああ〜もう!

俺のバカ!

なんで俺は真琴相手に可愛いなんて…

あいつは可愛いけど…男なんだぞ!)

そう自分に言い聞かせる真斗。


「今、ボクのコト

『可愛い』って

…言ったよね?」


「えっ…んと、ごめんな、マコは男なのに『可愛い』

なんて言って…」


(何言ってんだ俺!

てか…テレるマコも可愛いな)


「いや…いいけどさ…」


(やっぱりボクのコト…気づいてくれないのか…

真斗のバカ…)


ここで一つ…

真斗はホモではありませんよ。


「えっと…久しぶりだな…」


「うん…そうだね…」


「………」


「………」


(かっ会話が続かねえ!

ヤバい…俺ってホモだって思われてねぇか?

何か言わないと…)


(もう、何か喋ってよ〜

コッチはいきなり可愛いなんて言われて…なんだか恥ずかしいよ〜」


「えっと」

「あのさ?」


二人同時に話してしまった…


「真斗から言ってよ…」


「マコから言えよ…」


「…じゃあ言うよ…」

  グゥ〜

その時、真斗の腹の虫が鳴った。


「…腹減ったな…」


「そうだね…」


「何か食い行くか?」


「…うん」


「ホラ」

そう言って真斗は真琴にシート下から取り出した、

半ヘルを渡す。


「えっ?」


「乗れよ…置いてくぞ?」


ちなみに真斗のスクーターは原付なので違反です。


「えっと…ボク、

コレで来たから…」


「えっ…?コレェ!?」


「うん!」


真琴が指差したのは、なんと軽トラだった。


「…マコ…無免か?」

(確か俺と同い年の18だよな…)


「ち、違うよ!

ちゃんと免許持ってるよ!…ホラ!」


「な…なんだコレ?」


「コレは国際免許だよ。

ボクはコレがあるから大丈夫だよ!」


「…マジっすか…」


「ねぇ真斗、スクーター載っけてく?」


「うん…そうだな…」

(すげーショック)


二人はスクーターを軽トラに載せてから、牛丼屋に向かった。


「…本当に牛丼でいいのか?」


「うん!」

(やった〜真斗と二人でドライブだ〜)


(何か嬉しそうだな…

そんなに牛丼が食いたかったのか?)


「それにしても、

運転上手いな〜」


「そう!?ありがと!」


(うわー、笑顔のマコすげー可愛い!)


「ねぇ真斗、ボクの顔ばっかり見てないで…ちゃんと案内してよ…」


(真斗にそんなに見られると恥ずかしいよ〜…でも嬉しいな〜)


(やっぱ可愛いな〜

なんか本当に女の子に見えてきたぞ?

…あいつは男なんだ…たぶん…)


「なぁ、会うのって何年ぶりだっけ?」


「えっ…11年ぶりだよ?」


「マコってさ、

…昔から思ってたんだけどさ、

やっぱり男にしては可愛いよな

…今もだけどさ」


(可愛い!昔から!?

しかも今もって言ったよね!

…小声だけど…)


(マコってやっぱり可愛いよな…

って…あいつは男なんだ! …たぶん…)


そんな二人とスクーターを乗せて軽トラは牛丼屋へと進む。


次回は牛丼屋で…二人が!?

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