ミニ
「なぁマコ…
ミニ運転したの初めてか?」
「うん、何で分かったの?」
「そりゃあ…
そんだけニコニコしてりゃ分かるよ」
「ミニって、
なんか独特な感じがして面白いね。
『ボク、がんばってるんだよ~』
ってカンジでさ」
「確かにそうだな。
いまドキのクルマと違って個性的とゆーか…」
「古風ってコト?」
「まぁ、
基本的に設計は古いからなぁ…
半世紀以上前だし…」
「半世紀って…
50年以上前ってコト?」
「うん、そうらしい。」
「…ねぇ真斗?」
「ん?」
「美雪ちゃんとボクってさ、
どっちが可愛いの?」
「そりゃあ、
比べらんねーな…」
「ボクが彼女ってコトを置いてだよ?」
「そう考えたけどさ
…タイプが違うんだよ」
「タイプ?」
「その例えば…
マコは、犬」
「…犬?」
「そんで、美雪は猫」
「どうゆうコト?」
「…どっちも可愛いケド比べられ無いってコト」
「…ヘンな例え」
「あ、マコ
コンビニ寄ってくんない?」
「いいよ」
そうしてコンビニへ
「ふぅ~
スッキリしたー」
俺がトイレから戻ってくると、マコが何かを買っていた。
「あれって…」
俺は買い物を終えたマコを少し驚かせるため、
ドアを出たところで気配を消して後ろから話しかける。
「ん?
頭でも痛いのか?」
「ビックリしたぁ!
真斗…見てたの?」
「そうだよ。
てかさぁ、頭痛いなら無理すんなよな…」
「あ、コレは…その…
今から飲むんじゃなくてね。
…明日あたり来そうだから… 」
来る?何がだ?
まさか…アレか?
「…女の子の日か?」
「うん。
…よくわかったね」
「姉ちゃんがよく買ってたからさ、その頭痛薬
…だから、
もしかしたらって思ってな」
(やっぱ女の子なんだなぁ~)
「そっか、よく効くもんねコレ。
…なんか改めてボクが女の子だってわかったみたいだね?」
「何でわかったの?」
「そんなカオしてたからね」
「そうかな?
…その…生理ってさ、
どんくらい痛いんだ?」
「…うーん、
説明は出来ないかな。
でも、どれくらい痛いのか体験してみる?」
「そんなこんなと出来るのか?」
「うん、男の人でも体験できるらしいよ。」
「なんか、凄そうだな…」