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360(サブロク)

真斗が起きるとベッドにマコが居なかった…。


「…マコ?」

(…この匂いは…)


そう言うとキッチンの方から…真琴の声が…

「あ、真斗。

起きるの遅いよ〜。

早くご飯食べようよ〜」


真斗がベッドから起きて、キッチンの方を見ると


…朝ご飯をテーブルの上に置いて、座椅子に座って待っている真琴が居た。


「あ、朝ご飯作ってくれたんだ。」

そう言いながら真斗は座椅子に座る。


「朝ご飯じゃ無いよ…時間見て?」


時計は10時30分を差していた…。


「ごめん。

起きるの遅くて…」


「昨日は沢山話したからね〜

しょうがないよ」


「明日は俺が…」


「いいの、

ボクが作るから…。

…それより早く食べてみてよ」


「うん…ありがとな」


いただきます〜。


二人はそう言うと、ちょっと遅い朝ご飯

を食べ始めた…。

ちなみに、

玉子焼きや味噌汁といった普通の朝食である。


「どう…美味しいかな?」


「すげぇ!

めちゃくちゃウマい!」

(驚いたな…マコがこんなに料理が上手いとは…)


「良かったぁ!

…お姉ちゃんと、

どっちが美味しい?」


(姉ちゃんと…)

「うーん…どっちもウマい!」


「そっかぁ…

真斗は正直だね!」



「ごちそうさま〜」

真斗は朝食を食べ終わると、

洗い物を始めた。


「真斗、それぐらいボクが…」


「マコが作るなら俺が片付けるよ。」


「うん、ありがとね」


真琴は食べ終わるとキッチンに食器を持っていく…

「コレもお願いね」


「ああ…。

これからマコが作るときは、俺が片付けるから…」


「うん、じゃあ…

これからはボクが作るね!」


「ああ、その方がいいな…マコの料理ウマいしさ」

(姉ちゃんの味に似てる気がするケド…)


「ねぇ真斗。

後で軽トラ返しに行くんだけど…一緒に来てくれる?」


「良いよ。

ドコで借りたんだ?」


「うん、叔父さんのトコ」


(叔父さん?

…親父さんの兄弟か…)

「何やってる人なの?」


「車屋さんだよ。

ボクのレース活動をサポートしてくれるんだよ。」


「そっかぁ」

(チューニングショップかな?)



俺は洗い物を終えて…ジーンズに黒いTシャツといったいつもの格好に着替える。


リビングに行くと…

ジーンズに紺色のTシャツ姿のマコが待っていた。


「あれ?

…似たような格好だな」


「かぶっちゃったね…」


「なぁ…マコ、

スカートって無いの?」


「うーん…あるけど

あんまり履かないし…」


「そっかぁ…。

…なぁマコ、

何時の約束なんだ?」


「えっ、何時って約束はしてないよ。

今日中に来てって言われたから…。」


「じゃあさ…。

服買いに行くか。」


「えっ…今から?」


「うーん…

ちょっと待ってて」

そう言って真斗に自分の部屋に戻る。


(姉ちゃんなら、センス良いからな…)

そう思いながら、真子に電話を掛ける。



事情を説明すると…

「じゃあ、360(サブロク)に集合ね」


「…分かった、じゃあ。」

そう言って電話を切る真斗。


…ガラガラッ


「真斗、電話長いよ〜。

…何時に出てくの?」

そう言ってマコは俺のとなりに座る。


「…えっと…

30分ぐらい後かな…」


「そっかぁ…。

真斗?」


「…何だ?」


「真斗って…

ロリコン…なの?」


(へっ…ロリコン?)

「どうゆうコト?」


「だってお姉ちゃんが

…『実はね…真斗って、妹キャラとかロリコンが好きっぽいのよ。』

って昨日お風呂で言ってたから…」


「…まぁ好きだけどさ。

…意味分かるの?」


「うん、

童顔で胸が小さい子のコトって…

ボクのコトだよね?」


「…確かにな…」


「やっぱり、そうだよね…好きなの?」


「…好きだよ。」


「…何で、童顔で胸が小さい子が好きなの?」


「…何でって言われてもなぁ…。

…スタイルが良いからかな?」


「…どうゆうコト?」


(…ヤバい、バレてしまう…)

「…姉ちゃんに聞いたんだケドさ…。

胸が大きいと、垂れてくるらしくてさ…。

えっと…だから、

永く可愛いのは、胸が小さい子だなぁって…」


「…何か隠してるよね?。

…ボクに隠し事は良くないよ?」


(怖い…ポキポキ鳴らさないで…)

「…その…

マンガ…なんだ。」


「マンガって?」


(見せるしか無いか…)

「コレ…みてくれ」

そう言って真斗は押し入れを開ける…。


「…コレって…少女漫画…だよね?」


「うん…」


「…コレって、真斗の?」


「ああ、全部オレのだ。」


「ねぇ…ボクも同じの持ってるんだよ」


「そうなのか?」


「うん、英語だけどね。

このマンガのキャラクターでどの子が好きなの?」


「えっと…この子かな…」


二人が少女漫画について話していると…


(あ、もうこんな時間だ…

姉ちゃん怒こってるかな…)


そう思っとき、電話が…。


(やっぱり、姉ちゃんか…)

「もしもし、姉ちゃん…」


「えっ?…あ!。

…お姉ちゃんからだよね…

怒ってるかな?」



「…今から来るって」


「…怒ってた?」


「…びっくりしたよ。

だって全然怒って無いからさ。

何か良いことあったのかな?」


「うーん…そうかもね。

そういえばドコに行く予定だったの?」


「360(サブロク)だよ」


「ああ〜あそこね。

品揃えが良いし、安いよね。」


「知ってるんだ…」


「だって、この町内で一番おっきな建物じゃない?」


「…確かに…」

(渋谷町は田舎だからなぁ)


「でも、

何で360(サブロク)なの?」


「あそこの車見たろ?」


「うん、ちっちゃい車だったね…」


「あの車は、

スバル360ヤングSS

って言う昔の車でさ、360ccなんだよ。」

「あ、だから360なんだぁ〜」


「そうゆうコト。

この町内の人なら全員知ってるよ。」


「へぇ〜、

そんなに有名なんだ」


「まぁな…」

(町内で一番人気のスポットだし…まぁディスカウントストアだけど…)



しばらくすると…

両手に買い物袋を持った、真子が来た。




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