横須賀タイムスリップ
現在、昭和13年の8月。
航空戦艦大和の建造順調、新鋭空母の建造も順調。Y1とY100も開発は進んでいる。そんななか、突如として横須賀鎮守府周辺が濃い霧に包まれたのだ。
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護衛艦「たつた」艦内
「横須賀本部との通信が切れました!なお、その他の港及び国内との通信、不可能です!」
「はあ?そんな訳ないだろう!」
「ついでに水質データがおかしいです!最新版のはずなのに…」
「母校へ戻るか…。司令護衛艦へ電文、我之ヨリ帰投ス。」
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「…おお、横須賀がやっと見えてきたか…。遠く感じた……ん?何だあの艦は?番号も振ってないなあ…」
「護衛艦にあんな艦いましたっけ?」
「いや、いなかった。少なくとも横須賀には。」
「極秘の実験艦とか?」
「いや、違うぞあれ!あんなの全護衛艦探してもない!」
「じゃあなんなんだ…って!あれはやまと!?」
「消えたはずじゃなかったのか?取り敢えず電文打て!」
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「不明艦より電文!《ワレタツタ スイソクスルニキカンハヤマトデアルカ?》!!…護衛艦「たつた」です!」
「たつたぁ!?取り敢えず、やまとということを知らせよ。」
「不明艦多数!各艦より電文が入っています!てんりゅう、あすか、たかお、あたご、ふぶき、しらゆき等々!」
「もしや!今より上陸しに行ってくる!」
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横須賀鎮守府内
「お前ら何者だ!」
「お前らこそ何者だ!ここは海上自衛隊横須賀基地だぞ!」
「何を言っている!ここは帝国海軍横須賀基地である!」
「あ!菊池海将!」
「おお、斎藤海将補か…って、お前、行方不明になったはずじゃあ!?」
「はあ、それがかくかくしかじかで…。」
「山本長官!彼らは怪しい者ではありません!我々と同じように未来から飛んできた海上自衛隊隊員なんです!」
「いや、薄々気づいてたよ。何でまた…。」
「分かりません…。取り敢えず、横須賀軍港内に泊まれる場所がありますかね?」
「ま、まあ一応はある。ただ、空き数がそこまでだと思うのだ。」
「結構です!そちらを紹介して下さい!」
遅れました!すいません!