2-4
監督に背を押されながら歩くこと数分。
気付くと豪邸というほど大きくはないものの、十分立派な一軒家の前についた。
「ここが今日からお前たちの家でもある場所だ。どうだ、わくわくしてこないか?」
その言葉にE-5以外の全員が頷きを返す。
しかし、E-5だけが首を傾げていた。
だが、その場にいる誰もそのことに気付くことは無かった。
「よし、それじゃぁ全員の部屋を決めるとするか。
といっても1人1部屋なんて贅沢できるほどの広さは無いから全員で大部屋1つだぞ」
監督がそういって先を進む。
監督が進む通路の端や扉の開いた部屋には見た限りでも3人の執事,メイドがいるのがわかった。
「監督、あの人たちは誰なの?」
E-3がE-5の手を引きながら疑問を口にする。
「あいつらは元Hランクだ、自分の境遇が嫌になってAもしくはBランクの家に世話になりたいと思ったやつらがなる職業なんだ。
簡単に言うと家事手伝いが主な仕事だ、それ以外のこともしてもらうこともあるがな」
あっさりと返答して監督は大部屋まで移動する。
E-1とE-2、E-4は何も疑問を抱かずに監督についていく。
しかし、E-3とE-5はえもいわれぬ不安を感じていた。
「E-5はなにか不安になるようなこと感じた?」
「歩いてるときに会ったAランクの人の言葉を聞いたときかな?
よく分からないんだけど嫌な予感しかしないんだ、この街は」
E-3はその言葉に対して首を傾げる。
E-5は昔から妙な所で勘が鋭く、その時の言葉で全員が何度も助けられてきていたのだった。
そのことからE-3はできる限りE-5から離れた場所には行かないようにしよう、と心に決めたのである。
はい、早めの更新なのです。ぶっちゃけるともっと早く更新できるようになりたいです。
そんなのは私の努力次第でどうでもいいと自分で切り捨てながら今回の内容です。
今回は自分の中で即席で思いついた登場人物に視点を当てた話です。
この先どのキャラが継続して出るかは決めていませんが、こう言うキャラは多分長生きします。
という個人的で適当な考えは置いておいて、自分の趣味として書いてるものです。
が、皆さんに満足していただけるように努力はしたいのでどしどしご意見をいただけると本当にありがたいです。
それでは次話も早めに投稿できるように自分の作業を進めるようにします。