2-6
「さぁ君たち、そこにある椅子に座ってくれ。
他の設定もするから座ったらじっとしておいてくれるかな?」
そう男性が声をかけてくる。
今の状態ではどうしようもないので他の4人と一緒にE-5も大人しく指示に従う。
「それじゃ、始めさせてもらうわね。
そんなに時間かからないと思うから心配しないで。」
女性がそういった直後に全員の頭に何かを被せられる。
視界が制限されるわけじゃないので5人はお互いのことを見て確認する、がよくわからない。
見て分かることは座っている椅子と被せられた何かは全てが一カ所でまとまって繫がっているようだということだ。
すると一瞬で視界が真っ白に染まっていく。
気付くと周りが少し騒がしくなっている、が騒いでいる大人たちの様子が少しおかしい。
何をしているのか、どうなっているのか。
それを考えているうちに騒いでいる練悠は大人しくなり、計測作業は終わっていたようで再度女性に声をかけられる。
「はい、皆お疲れ様。結果がもうすぐ出るからもう少しだけ待っててね」
「結果が出るまではこの部屋の外で待っていてくれるかな?
その装置はすぐに外すからね」
男性がそういって全員の頭の上にあるものを遠ざける。
言われた通りに部屋の外で待とうと歩き出すとき、思い出したように声をかけられる。
「ランクがはっきりと分かったら君たち1人ずつとお話しさせてもらえるかな?
重要なことだからしっかりしたいんだ。」
そう言われて5人は建物の中に入る直前に監督に言われたことを思い出した。
" 「ランクを調べ終わったらおそらく個別に面談したいと言われるはずだ。
だがそれは絶対に受けちゃ駄目だ、俺は自分の測定のときに面談せずに出てきたからよく分からないが受けてはならない何かをするらしい。」"
部屋の外に出てからすぐに5人で固まるようにして集る。
入口に近い位置にはいけそうになかったが、少しでも近い位置に移動するようにして。
少しすると建物に入ってきたときに声をかけてきた2人が声をかけてきた。
「君たちのランクが出たよ、僕たちも結果に驚いて少し手間取っちゃったんだ。」
「遅くなっちゃってごめんなさいね、今から発表するからしっかり聞いておいて頂戴ね?」
そうもったいぶるようにして話し出す。
そして5人のランクが教えられる。
E-1 ランクC、E-2 ランクD、E-3 ランクB、E-4 ランクD
この4人のランクを話すときは特に何も気にしていない様子で話していた2人であったが、E-5のときだけは少し興奮した様子だった。
E-5 ランクA
その言葉を聞いたとき、何を言われたかわからなかったが時間がたつにつれて理解し始めた。
そして他の4人が声を上げる直前に、別の方向から声がかかる。
「ランク発表が終わったのだろう?ではさっさと次の行程に移りなさい。」
歩きながらそう言ったのはこの建物内には相応しくない、派手な衣装に身を包んだ男性だった。
「そこのBのから連れて行きなさい、他は後回しでもいいでしょう。
Aの餓鬼は私が担当します。」
その言葉の直後、E-3が悲鳴を上げる。
振り向くとE-3が無理矢理連れて行かれそうになっていてE-1がそれをやめさせようと掴み掛かっている。
しかし、体格差もあってか少し手間取らせるような状態にしかなっていなかった。
E-5も咄嗟にE-1を手伝おうとする、がそれはできなかった。
「餓鬼は大人しくしておけばいいものを。」
その言葉とともにE-5は衝撃を受け、弾き飛ばされる。
そして意識を失うのであった。
多分次で2話というか2章というか、そんな感じのが終わると思います。
なんというか、無茶苦茶で読みにくい文章だと自分でも思うのですがどうでしょうか?
本当に何かございましたらご意見いただけると嬉しく思いますのでよろしくお願いします。
それでは次を順調に書けるよう頑張りたいと思います。