2-5
大部屋の中で自分の場所をどうするか5人で話し合っている所に監督が話しかけてくる。
「今からお前たちのランクを確認しにいくぞ。
確認しておかないとお前たちは街の中を歩けないかもしれないからな」
そう軽い脅し文句も交えて言った。
しかし、冗談のつもりで言った言葉でも5人は十分怖いと感じてしまった。
そうして5人がそれぞれにしがみつくような体勢になった。
それに対し、監督は苦笑しつつ全員をなだめながら移動することにした。
ランク確認する為の施設は、主にランクCが住んでいる区画にある。
何故その位置に建てられているかというと、ランクAが妥協できる位置であり低いランクのものでも表立って歩いていても咎められないラインだからである。
その建物の正面まで辿り着く。
外見は簡単に言うまでもなくシンプル、特に装飾などされてはおらず工場のような雰囲気も併せ持っているようだ。
Eランクと言われていた5人はそれぞれが別の理由ではあるが、一様に緊張した面持ちでいる。
「ここでお前たちのランクがわかる。まぁしかし、俺がいる限りはあの生活をさせてやれるから心配するな」
そう監督からの励ましのような言葉にE-1やE-4は安堵の表情を見せる。
しかし、E-5だけはすました顔の裏に疑惑の念を隠し持っていた。
" これだけ大きい施設なのにランクを決めるためだけにしか使わないのかな
それだと不自然じゃないかな? "
E-5よりは曖昧ながらもE-2とE-3も近しいことを考えていた。
建物の中に5人で入る、監督によれば " ランクを計測するもの以外は基本的に立ち入り禁止になっている " のだそうだ。
5人で歩いていると白衣を着た大人の人が数人近づいてくる。
「君たちは計測できたのかな?まぁそれ以外にここには用はないと思うけどね」
「丁度5人だから皆で一緒に計測しましょうか」
大人の集団の中でも若いであろう2人が声をかけてくる。
不審に思い躊躇うものの、E-1が躊躇無くついていくしついていかないと話が進まないので残りの4人もついていく。
その先にあったのはよく分からないものの集った部屋だった。
しかし、E-5には堪え難い吐き気を催すような雰囲気が感じられた。
更新ペースをあげたいと言いながら結局遅くなってしまったやつ...
皆さんほんと申し訳ありません。
言い訳はしません、手を付けるのを普通に忘れてました!
ということでぐったりと倒れてきます_(⌒(_-ω-)_