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プロローグ

初ではないですが、真面目に書いたものとしては初めての作品投稿です。

できれば続けていきたいので感想等あればどしどしください。誤字訂正や意見もお受けしています。

「一つの物語を話そうか」


 その物語の舞台となる場所は一度文明が滅んでいる。

 これは人の手によって起こったことではなく自然に起こった災害、つまり天災というものだ。

 大きな地殻変動の末、世界にあった大陸は全てが一つにつながった。

 その際に甚大な被害が出たものの、当初は流通がよくなると楽観視するものの方が多かった。


 しかし、生態系にも異常が起こっていることがわかった。

 今までは共存できていた生物が軒並凶暴化し人類を襲い始めたのである。

 中には変異していて対抗手段が見つからないものまでいるようになる。

 人類はそれらを魔物と呼ぶようになる。

 そして、人は抗えぬまま生活圏を追われていく。


 魔物の出現によって生活圏を大きく削られ、生き延びることのできている人々も徐々に減ってきている。

 そんな中、変わってしまった世界の生活に順応できた者達が現れることとなる。後に賢人と呼ばれる者達だ。

 賢人は多くの人を助けようと活動し、新たに生活する場を作ることができた。

 狩人と呼ばれることになる、魔物と戦う力をもつ者も現れた。

 狩人により、新たな生活圏の周辺に魔物が現れることはなくなった。

 そうして、安全に生活のできる場所を徐々に拡大し、一時の安寧が訪れる。

 欲を出す者の手によって一時の安寧も崩れさるとも知らずに。


 人々を率いている賢人にも限界がある、彼らとてただの人なのだ。

 狩人にも限界がある、魔物と戦える彼らも疲れを知らないわけじゃない。

 多くのことをなした彼らも休息が必要である。

 だが、彼らが気を抜いたその一瞬、欲に目が眩んだものの手により殺されることとなる。


 多くの者は嘆き悲しんだ、しかしながらこれ以上自分達の生活を変化させられたくなかった者は喜んだ。

 外にいる者は勝手に消えれば良い、俺達は安全な場所で平穏を満喫する。

 そういった者達が溢れ返り大きな格差を生んだ。

 安全圏で暮らすことのできる「有能者」と 過酷な地で生活をする「無能者」 という残酷な組み分けが・・・


「前置きが長くなってしまったね。

 これから話す物語は無能者と蔑まれながらも必至に生きた、1人の少年と彼に関わった人達の物語だ。

 君たちが興味を示してくれると良いのだが・・・まあなんとでもなるだろう。

 それでは始めようか。」


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