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平穏が終わり旅が始まる

この世界は魔法絶対主義である。


魔力、魔術が優れているものが絶対的な正義であり王の素質である。それがこの世界のルールである。


逆にそれらが乏しいものは弱者であり人権がないのも当然である。


そんな世界のとある森でカルという魔術が使えない少年と祖父が穏やかな日常を送っていた


「みろよ爺ちゃん!でけえ魚だぜ!!」


「さすがだな。魔術なしで狩りができるとは。今夜はごちそうだな」


他に人はいない。だがカルはそんな日常を愛し楽しんでいた。


しかし、その楽しい生活は簡単に崩れていった


それはとある朝だった。


部屋を開けるとそこには見知らぬ鋼の鎧を着た男性三人組と血だらけになった祖父だった。



「じいちゃん?なんで・・・・・」


「班長。目標の少年も発見。」


「そうか。殺せ」


リーダーと思われる銀髪の男性が部下にカルを殺せと命じ、呪文を唱える


「スラッシュソニック!」


「サンダーアロー!」


「くっ!」


カルは瞬時によけ、二人に殴りかかろうとする


しかし軽々と二人に防御されそのまま腹を殴られる


「ごはっ!」


「人権魔力がないゴミが・・・・」


「なんで・・・・なんで俺らを殺す・・・」


「おい、班長に口きいてんじゃ!」


「・・・・よほど世間知らずのようだな」


「ああ?」


「・・・・この世界では魔力は絶対。それが一定量ないものは生きている価値なしだ。」


「・・・たかがそれだけのことでか?」


カルは自身が魔術が使えるほど魔力がないのは知っていた。しかし納得はしていなかった


「俺らは別に誰かに迷惑かけようなんて思っていない!ただ平穏に!」


「・・・・君は自身の部屋にほこりがなかったらとらないのか?」


「あ?なにいって・・・」


「君はそのほこりだということだ」


「もういいっすか班長?」


「無駄話が過ぎたな。殺せ」


「・・・・ああ。そうかそれが魔力か人権ってやつか」


「急になんだ?世間知らずの人権なしのゴミが。」


「じゃあそんな魔力。」



「拒絶してやる」


カルは心臓をドンドン!と叩き体が一瞬光だした



「・・・・愚かな。拒絶したか魔力を」


魔力拒絶体質。それは自身が魔力器官をこわし魔力を全否定させる意識的にできる体質。


だがそれは完全に人権をなくしたのと同じ。つまりこの世界でそれをやるということは世界の敵になるということ



「なんだあ?とうとう殺される気になったのかあ?」


「じゃあ無能のまま死んじまえ!サンダーアロー!」


魔力拒絶者になるということは魔術を二度と使えないということ。だが魔力を拒絶それは・・・


魔力でできたものを拒絶するということ


「な!サンダーアローが打ち消されて!!」


「貴様!まさかこうなることが!!」


「俺だって使いたくなかったよ。魔力が絶対なんて信じたくなかった。けど・・・」


「それが世界なら俺が正す。」


「黙れ!ゴミムシがああ!!!」


「三等魔術展開!!」


「ここでやんな」


カルは手を班長の顔を触る。次の瞬間、班長は急に吐きだし倒れこむ


「おえ......があ!」


(なんだ・・・脳が揺れたこの感覚は・・・・・)


「魔力ってさ、自立神経とつなげて操作してんだよ。けど俺は魔力拒絶体質。直に触れて拒絶反応を脳に伝える。そうすると自立神経がみだれこうなる」


「おまえ・・・なんだその知識」


「そんな拒絶体質の性質聞いたことも!」


「さらに魔力に注ぐはずのエネルギーが身体全てに注がれ五感はもちろん身体能力もあがる。」


カルはそういって鎧ごと部下の腹を殴り飛ばす


「がはっ!」


「しかし父さんの言ったことは正解だったんだな・・・・」



「ひいい・・・・」


「さて。お片付けの時間だ」




ーーーーーーーーーーーー


「ごめんなじいちゃん。こんな墓で。あと拒絶体質に詳しいのも隠していて。」


「おれはさ・・・期待していたんだよ。魔力絶対主義なんざないって。」


「けど確信した。これは正しくない。たださなきゃって。」


「だから俺、旅立つよ。世界を正しに。」


「それが父さんのやりたかったことだから。」


こうしてカルは森を抜け旅にでた。


(けどなんで俺ら、魔力なしがここに住んでいるとわかったんだ?いや、絶対誰かが裏で教えたんだ)


(そいつは絶対殺す)

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